高知憲法アクション あいさつ

 6月28日、高知市中央公園で行われた 「戦争をさせない 戦争に行かない 憲法アクション in こうち」 において、呼びかけ人の1人として、私がおこなった開会あいさつです。約1500人が集まりました。

  開会あいさつ

 みなさん、おはようございます。四万十市の田中全です。きょうの憲法アクションの呼びかけ人の1人としてご挨拶をさせていただきます。

まず、きょうは梅雨時期としては大変いい天気になりました。天もわれわれに味方をしてくれています。

安倍政権は、国会の会期を9月27日まで、延長しました。戦後最長の延長期間です。なんとしても安保法案、戦争法案を通したいという考えのようです。しかし、みなさん、これは安倍政権が追い込まれている証拠でもありまます。議論をすればするほど、問題点や矛盾がでてくる。どう考えても立憲主義を逸脱した憲法違反の法案であることは明らかであります。

国家では政府与党が多数を占めています。この数に任せて、強引に押し切ろうとしています。反対するマスコミはつぶせとまで言っています。

しかし、各種世論調査でも圧倒的に法案への反対が多い。いま政府が最も恐れているのは国民世論であります。国会では野党にはがんばってもらわなければなりませんが、それだけでは足りません。われわれ一般市民が声をあげ、行動することが最も重要であります。

わが高知県は自由民権運動の発祥の地です。「自由は土佐の山間より」。立志社の記念碑が、この公園の大丸側のすぐそこに建っています。板垣退助、植木枝盛、中江兆民、幸徳秋水・・・自由と民権を守り、立憲主義を打ち立てるためにたたかった先人が多くいます。

しかし、いま高知出身の防衛大臣がその立憲主義をないがしろにする先頭に立っています。

だからこそ、高知県民は声を上げなければなりません。高知県民の圧倒的多数は戦争法案絶対です。その声を国会に届けようではありませんか。これからが正念場です。

きょうのこの集会とデモを成功させ、戦争法案の廃案に向けて、政府を追いこんでいこうではありませんか。

みなさん、最後までの闘い、いっしょにがんばっていきましょう。

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世界の果てのこどもたち

地元出身作家 中脇初枝が新作小説『世界の果てのこどもたち』を出版し、送られてきたので、さっそく読んだ。(講談社、381ページ、1600円)

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「わたしたちが出会ったとき、わたしたちの国は戦争をしていた。珠子、茉莉、美子。戦時中の満州で出会った、三人の物語」と、本のラベルにある。

中脇初枝は、中村高校在学中、「魚のように」で、「坊っちゃん文学賞」大賞を受賞したが、筑波大学では民俗学を専攻したこともあり、以後は、ふるさと幡多地方の昔話を発掘して紹介するなど、もっぱら子供向けの作品を書いてきた。

しかし、最近は純文学も書き始め、3年前、子供の虐待をテーマにした『きみはいい子』で坪田譲治文学賞受賞、本屋大賞4位となり、続編『わたしをみつけて』も山本周五郎賞の候補となった。『きみはいい子』は、映画(監督・呉美保)になり、あす、封切られる。いま、売れっ子の作家である。

『世界のはてのこどもたち』は、題材をふるさとに求めたことでは昔話と同じだが、現代につながる戦争と平和という「重い」テーマに挑んだことで、中脇文学の新境地を開くものである。

高知県幡多地方は、太平洋戦争中、多くの満州開拓団を大陸に送りこんだ。分村移民といって、村を分割して、村単位で満州に渡った。江川崎村(のち、西土佐村→四万十市)は、昭和17~19年、118戸、429人を送ったが、敗戦後の引き揚げのさい、約7割が、襲撃、飢え、病気などで死亡した。『世界のはてのこどもたち』は、この江川崎村開拓団の記録をベースにしている。

同開拓団の生き残りの人たちは、いまは少なくなった。しかし、1984年以降、これまで8回、中国吉林省奥地の入植地跡(日本語地名「大清溝」)に慰霊訪問を繰り返している。私は5年前の6次訪問に同行した。中脇初枝は直近昨年5月の8次訪問に取材同行したほか、単独で中国各方面の取材に4回行った。

小説の主人公は開拓団員の少女。それに、開拓団のそばにいた朝鮮人の少女。さらに、開拓団を一時訪ねてきた横浜の少女。この3人は、それぞれ別に敗戦を迎え、別に戦後を生き抜く。中国残留孤児、在日朝鮮人、横浜空襲孤児として。しかし、こどものころの友情が天に通じ、40年後再会する。

「軍事力や戦力よりも、子供たちの友情が平和の天使として強いことをこの本から学んだ」と、作家森村誠一は評している。

おととい、中脇初枝が里帰りしていた。元開拓団員に取材等で協力してもらったお礼と、本ができあがった報告とで。旧権谷小学校跡(せせらぎ交流館)にある「分村資料室」を、このほど元開拓団員の武田邦徳さんらのご尽力で拡充したので、ここに関係者が集まり、交流会を行なった。私も中脇初枝に、今回いくつかの手持ち資料を提供したこともあって、同席した。

私は中脇に、どんなきっかけで今回のテーマを思いついたのか、きいてみた。彼女は、子供のころ(中村時代)、近所に在日朝鮮人がいて、親切にしてくれたことや、黄砂が中国大陸から飛んできているのだと聞いて驚いたこと、をあげた。また、昔話は万国共通であり、国境がないこと。世界のこどもたちは地球のどこにいてもつながっている。

いつも子供を主人公にするのは、なぜ? とも聞いた。大人にはみんな子供のころがあった。だから子供と大人は同じ、との答え。

日本が再び戦争をする国へと進んで行きそうな岐路にあるいまだからこそ、多くの人に読んでもらいたい本だと思う。

幡多弁(土佐弁ではない)をこよなく愛する彼女。
地元のわれわれ以上に「流暢な」幡多弁だ。

新境地を開いた彼女が、これからどういう飛び方をするのか、注目したい。

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ブログ 「中脇初枝」 http://hatanakamura.blog.fc2.com/blog-entry-103.html
ブログ 「満州大清溝」http://hatanakamura.blog.fc2.com/blog-entry-146.html

憲法審査会と知事の立場

 衆議院憲法審査会は、6月15日、高知市で、地方公聴会を開いた。地元の6人が憲法についての意見を述べたが、その中の1人に尾﨑高知県知事がいたのには驚いた。

憲法審査会は憲法にかかる諸課題等を審査する国会の機関であり、衆議院議員(各会派)で構成をされている。広く国民の意見を聞くために開いているのが地方公聴会である。

今回の開催要領によれば意見陳述者は公募で選ばれた。知事以外は、自営業者、主婦、大学准教授、労組委員長、翻訳業者であり、男5、女1、高知県在住5、徳島県在住1、である。

5人は一般市民と言えるだろうが、知事は県を代表する公人である。だから、議会、記者会見、国への要望・提案等、いくらでも自分の意見を述べる機会があるし、現に述べてきている。

公聴会の趣旨からして、そんな知事を選ぶほうもおかしいが、応募する方も応募するほうだと思う。知事の見識が問われる。

さらに意見の内容も問題である。いまの国会の状況から、みなが安保関連法案への考えを述べたが、尾﨑知事だけが賛成(容認)であり、他の5人は反対(違憲判断)であった。

法案の前提となる集団的自衛権を支持するかどうかでは、知事と自営業者の2人が支持、4人が反対。自営業者は、集団的自衛権行使は憲法解釈の変更ではなく、憲法改正手続きによるべきだという意見であった。

知事の発言要旨はこうである。(高知新聞記事による)

「諸外国との協調なくして、わが国の安全は守れない。自衛目的に限るという点では、今でも(自衛権発動の)旧3要件があり、その中に『急迫不正の侵害』がある。(新3要件の中で示された)諸外国への攻撃でも、ほぼ連鎖してわが国への『急迫不正の侵害』につながり得るなら、連続的かつ合理的な範囲内で(自衛権の発動ができるとの)解釈変更は認められるのではないか。新3要件に基づいて法律を作ることは一定容認される。」

政府見解と同じである。

ほかの4人は、

主婦・・・「憲法は権力を縛り、国民の権利と自由を守るもの。憲法を守らなければならないのは権力者側だ。権力者が自分たちに都合よく憲法を変えてはいけない。」

大学准教授・・・「このような解釈変更が許されるなら、どんな条文もいかなる内容にも解釈できる。」

労組委員長・・・「法案が成立すれば、憲法の枠を超えてどんなことでもできてしまう。立憲主義の根幹が問われる。」

翻訳業者・・・「多くの憲法学者が支持しないような法解釈に、国民がどうして納得できるのか」

この4人は憲法改正にも反対である。
私はこの4人の意見と同じ。

公聴会では、孤立した知事の意見だけが目立った。

知事は、財務省時代、第一次安倍内閣の官房で仕事をしていた時期がある。だからであろうか、アベノミクスをはじめ、いまの安倍政権の政策に対しては、もろ手をあげて「歓迎」の姿勢を示している。

知事は産業振興計画などで県内を走りまわっており、県民の人気も高い。しかし、最近の知事は何かおかしいと、県民は気付きはじめている。

こんな憲法理解や、政府(権力)に対して何も言わない(言えない)基本姿勢では、県民とのギャップはますます拡大していくであろう。

オスプレイ と 伊方原発

7日に高知県で行なわれた「日米共同総合防災訓練」にオスプレイは来なかった。過去2回は「天候不良」でドタキャンになったが、今回は直前にハワイで墜落事故を起こしたことから、事故の原因究明がきっちりとなされていないなかでは「困難」と、県側が事実上の拒否の姿勢を示したからであろう。

県民の命と安全に対して責任をもつ知事の判断としては正しかったと思う。

 一方、先月、国の原子力規制委員会は愛媛県伊方原発3号機再稼働にかかる安全審査において、事実上の「合格」を出した。これに対する高知県知事の態度はきわめてあいまいである。

5月26日の定例記者会見では、「私の態度はまったく白紙」という一方で、「やむをえない事情で、原発を再稼働せざるをえない時期がくるかもしれない。そこは一定覚悟をせざるをえない」と、事実上容認姿勢を示している。

伊方原発から高知県までの距離は、わが四万十市と梼原町までが最短で50キロ圏内。四万十川の愛媛県側支流広見川の源流域は30キロ圏内である。 

福島第一原発事故はいまだ収束をしておらず、汚染水の海への垂れ流しは続いており、10万人以上が避難したまま。

ならば、原発事故の原因究明がキチンとされないままでは、伊方原発の再稼働も「困難」で あると、なぜ言えないのだろうか。

県民の命と安全を守ることでは、オスプレイも伊方原発も同じであると思う。

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高知新聞 「声ひろば」 投稿 2015.6.13


藤川球児

 ふるさとは人間の原点。藤川球児の今回の決断と行動は、それを証明している。

阪神タイガースから大リーグに挑戦して3年、故障もあってアメリカでは不本意な結果しか残せなかった。これまでの輝かしい野球人生からすれば、はじめての挫折を味わった。

しかし、まだ34歳、日本でやり直す自信はある。ならば、どこでリバイバルをめざすのか。私はトラキチ。藤川人気はいまも絶大。当然、タイガースに戻ってくると思っていた。タイガースもオファーを出していたときく。

だが、彼が選んだのは、ふるさと高知。地元球団(四国アイランドリーグ)高知ファイティングドックスであった。

記者会見で、なぜ高知なのかと聞かれ、「自分も妻も高知生まれだから」と、当然のように答えた。彼の気持ちは、この言葉に尽きていると思う。高知側からのアプローチはなかったのに、彼が自分で決断し、自ら申し入れたのだ。

契約金、報酬はゼロ。登板試合の入場料収入の1割を、県内の福祉施設に寄付をするということだけを入団条件としたことは、かっこよすぎるが、まあいいだろう。

 人間いたるところ青山あり・・・という言葉がある。青山とは墓場、死に場所、のこと。人間が活躍する場はどこにでもある。ふるさとにこだわらず、もっと大きな志をもたなければならない、という意味であるが、私はそうは思わない。

人間は生まれ育った風土や環境、つまり、ふるさとによって、人格、性格、人となり等の大きな枠組のようなものがつくられる。本人の意思等に関係がない、運命的なものである。ふるさとを自分で選ぶことはできないのだから。沖縄や、高知生まれの人間と、東北、北海道生まれの人間の平均像はかなり違うであろう。

人間は、いろんな事情で、ふるさとを離れなくてはならない場合もある。しかし、それでも、いつもふるさとのことを思い、ふるさとを大切にする気持ちをもたなければならない。そうでなければ、与えられた運命に逆らうことになり、人間とはいえない。私はそう思う。

彼は高知球団には、半年もいないだろう。夏場だけかも、と言われている。再び、大きな舞台に飛び立つであろう。

しかし、それでいいではないか。彼のこころの中心に、ふるさとが厳然として座っているということがわかっただけで、私はうれしい。

「自分の人生の中で大切なものを大事にして突き進む」
「新しい人生のスタートとしては、最高の決断ができた」

自らの決断に対して、一番喜んでいるのは本人である。

オスプレイ、伊方、高知県知事

 きのう6月7日、高知県において、南海トラフ巨大地震などを想定した日米共同統合防災訓練と県総合防災訓練が行なわれた。

訓練は3年連続3回目だが、過去2回とも、当初参加予定であったオスプレイ(MV-22)が、直前の「天候不良」でドタキャンになった経緯がある。

今回もまた、オスプレイが参加する予定と発表されていた。

過去2回、高知県知事は、オスプレイ参加について、「安全に十分配慮してほしい」と注文をつけたものの、拒否の姿勢は示さなかった。しかし、今回は、5月18日、オスプレイがハワイで墜落事故を起こしたこともあって、事故の原因究明がきっちりとなされていないなかでは「困難」との見解を述べた。

「困難」とは、積極的に「拒否」を申し出た訳でなく、客観的に「難しいだろう」という程度の意味にとれ、米軍にはモノが言えない日本政府へ配慮した意思表明であり、その主体制にもどかしさをおぼえる。

しかしながら、少なくとも過去2回と違って、高知県民の安全に対して責任をもつ知事が、実質的にオスプレイ拒否の姿勢を示したことは大きな意味があり、正しい判断であったと思う。

きのうは「好天」であったので、高知県知事が何の発言もしなかったならば、オスプレイは来ていたであろう。

同じきのう、松山市では、伊方原発3号機再稼働に反対する集会が開かれた。先月、原子力規制委員会の審査で事実上の「合格」を出してから、はじめての集会で、高知新聞によれば、高知県からの参加者を含め2500人が集まった。

伊方原発に対する高知県知事の態度はきわめて曖昧である。5月26日の定例記者会見では、「私の態度はまったく白紙」という一方で、「脱原発の方向をめざしていく中でも、一時的にやむをえない事情で、原発を再稼働せざるをえない時期がくるかもしれない。そこは一定覚悟をせざるをえない」と、容認姿勢を示している。

伊方原発から高知県までの距離は、わが四万十市と梼原町までが最短で50キロ圏内。四万十川の愛媛県側支流・広見川の源流域は30キロ圏内である。

にもかかわらず、尾﨑知事はかねてより、高知県は「地元」ではないので、意見表明は差し控えたいと発言をしている。心配な点は、四国電力と何度も勉強会を開き、指摘しているので、それで十分であるとも。

福島第一原発事故はいまだ収束をしておらず、汚染水の海への垂れ流しは続いている。10万人以上が避難したままである。

ならば、原発事故の原因究明がキチンとされないままでは、伊方原発の再稼働も「困難」であると、なぜ言えないのだろうか。

高知県知事の責務は、県民の命と安全を守ること。
伊方原発もオスプレイも同じである、と思う。

四万十川花シリーズ

 きのう安並水車の里公園で開かれた「四万十川花紀行 紫陽花(あじさい)祭り」に行ってきた。梅雨の晴れ間で、ちょうど花も満開。テント出店もあり、大勢の人が集まっていた。

会場の主役は水車。江戸時代、野中兼山が土佐藩の命を受けて、四万十川支流後川から、秋田、安並、佐岡、古津賀、に用水を引いた。だから「四カ村用水」と呼んでいる。この用水から、田んぼへ水をくみ上げるために、当時から、足踏み水車が使われていた。

最近になって、用水に沿って紫陽花を植え、水車も大型にして公園化。観光バスも乗り入れるようになり、四万十川の観光スポットの一つとして、定着してきた。

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3年前、四万十川を舞台にした、フジテレビの連続ドラマ「遅咲きのヒマワリ」では、主人公の生田斗真と相手役の真木洋子が、ここで自転車に乗ってたわむれるシーンがタイトルバックに流れたことで一躍有名になった。ドラマ効果は大きかった。

四万十川沿いには、いろんな花が咲き乱れので、以前から季節ごとに「花まつり」をしてきた。

最初は、もっぱら市民向けで、菜の花、桜、藤、紫陽花の4つであったが、2011年以降は、「四万十川花絵巻」と銘打って、花シリーズ観光キャンペーに衣替えし、年を経るごと、花菖蒲、睡蓮、曼珠沙華、つつじ、紅葉、を加え充実させてきた。さらに、2014年からは、「四万十川花紀行」と名前を変えている。

四万十川は、季節ごとの花によって魅力を増す。
全国からたくさんの人に来てもらいたいものだ。

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プロフィール

田中全(ぜん)

Author:田中全(ぜん)
四万十市在住。
幡多と中村が自慢のおんちゃんです。

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