旧暦と新暦

きょうからお盆である。

地元実崎では、この1年間に亡くなり初盆を迎える家にはお供え物をもって手をあわせに行く習慣になっている。今年は2人であった。

隣部落の間崎に住んでいた従姉も初盆にあたるため、行こうと思ったが、間崎は旧暦でお盆をしているので、9月4日(初日)に来てほしいと言われた。

そういえば、間崎の伝統行事、大文字の送り火も毎年旧暦の7月16日に合わせてやっている。今年は9月6日(最終日)である。各家のお盆行事も大文字に合わせているので、お坊さんもその日に来るという。

なるほどそういうことかと納得したが、恥ずかしながら、今になって初めて知った。

中村の一條さんも、不破の八幡さんも、以前はすべて旧暦で行っていたが、戦後、新暦に移行してからは、お祭りの日を固定している。かつての伝統行事は、いまはほとんどそうである。

本家、京都の大文字送り火にしても、伝統よりも観光優先で、いまは毎年8月16日に決まっている。

その意味では、中村の大文字送り火はいまでも旧暦でおこない、伝統を守り続けているのは、すばらしいことである。その地元の間崎の各家もそれに従っている。これもさらにすばらしいことであると思う 。

いまのわれわれは新暦カレンダーに縛られている。しかし、それでいて、立春、立夏、立春、立冬などの旧暦を基にした二十四節気は、いまでも生きており、結構耳にする。

そのギャップはわずらわしいようでもあるが、こころに遊びというか、余裕を与えてくれるようで、悪い感じはしない。花鳥風月をめでる日本人のDNAを受け継いでいる証であろう。

わが実崎の同姓の家が集まる田中先祖講も毎年旧暦の10月9日と決まっている。どんな理由によるものかはわからないが、宮崎、乾、山本なども別の旧暦の日に集まっている。

新暦がすべてではない。
何事も画一的、固定観念で見てはいけないように、こころと頭の中に、もう一つのカレンダーをもつことも悪くはないと思う。
プロフィール

Author:田中全(ぜん)
高知県四万十市在住。
幡多と中村が自慢のおんちゃん。

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