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中村空襲 証言1

四万十市立中央公民館において「昭和の戦争体験を次の世代に伝える催し」(6月29日~7月7日)が行われた。戦争に関するパネル・資料展のほか、高知空襲、中村空襲の体験談・証言が話された。

中村空襲については4名が証言をした。昭和20年5月10日、朝7時半~8時ごろ、中村の町が米軍29により爆撃されたもので、18名が死亡した。飛来したのは1機(2機だったという話もある)。証言は以下の通り。

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証言1 (6月29日)  矢野川文子 昭和7年生 87歳

当時、家(木村家)は本町(当時は北上町)、中村高等女学校1年生。学校はすぐ近く、いまの文化センターのところ。父は職業軍人(主計担当、戦闘参加せず生還)で満州にいた。人を殺さなかったのはよかった。

家で朝食をとっていると空襲警報が鳴ったので、食事を放り出し、すぐに学校へ向かった。警報が鳴れば、学校を守るため、学校に集まることになっていたので。

学校の外から空をみると1機がみえた。同時にズ~ンという爆発音がしたので、玄関に入り、うつぶせになった。辺りは煙で真っ白になった。しばらくして、負傷兵と思われる兵士が担架で運ばれているのを見た。

時限爆弾も落とされたので、市街地にいると危険だということで、生徒は羽生山に避難した。昼に婦人会の方からおにぎりの配給があり、食べた。

そのうち、南上町、紺屋町に落とされた時限爆弾2つが爆発したのが見えた。煙がまっすぐ柱のように立ち上がっていた。吹き飛ばされた家の瓦や柱がパラパラと落ちていた。

そのころ、学校から不破の農家へ手伝いに行かされた。上級生は軍需工場へ行かされた。

いまの東下町の居酒屋いなか(親戚)のとなりに細木病院があった。そこに行かされ、便所のくみとりをさせられた。同級生と肥樽を棒で担いで、西下町、鉄橋を渡り、具同の先、中筋川合流点の河原に運んだ。そこには学校のイモ畑があった。

いま反省していること。

1. 当時は、日本は神の国だから絶対に勝つと信じていた。人間、信じきることはこわい。

2. 人が人を殺したら罪になるのに、戦争で人をたくさん殺したらほめられる、お金ももらえる。そんなのおかしい。


証言2 (6月29日) 安光哲弥 昭和5年生 88歳 

当時中学3年生。東京生まれ。14歳の時、妹と二人で母の実家(田の川)に疎開、中学に通っていた。軍服のようなみんなと同じ服がなかったので、違う服を着て学校に行っていたら、生意気だといって上級生に呼び出され、なぐられた。

その日は、京町角の野村自動車(バス車庫)前にいたところ、空襲警報がなり、中へ押し込まれた。すると、ドカ~ンいう爆裂音がした。外へ出ようとしたら殴られた。だから、爆発は音だけ聞いた。煙などは見ていない。

その後、この空襲のことを調べた。いろいろ聞き取りなどして。中村市史、中村高校80年史、図書館所蔵記録なども。

それらをもとに、今回、市教育委員会(川村係長)と一緒につくったのがこのパネル。爆弾は5発落とされた。(うち時限爆弾2)

着弾点も調べた。1発は、田辺散髪屋(3人)、夕部酢店(3人)の間に落ちた。防空壕に落ちた。これで17人やられた。手書き住宅地図のとおり。散髪屋に来ていた軍人も1人も含まれている。

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そのあと時限爆弾が2つ破裂した。出雲神社の神官は危ないから逃げろと言われたのに逃げなかったのでやられた。計18人。

自分は6月23日、沖縄が陥落した日、黒尊にいた。愛媛県に抜ける軍用道路をつくるというので、中学生が動員された。1年間は勉強をするなと命令された。

軍用トラックに乗せられ大宮へ。そこから、山を越え奧屋内へ。奥屋内と黒尊の農家に分宿させられた。

敗戦後は、歩いて帰らされた。自分は中村だったが、大正、西泊(大月)まで歩いた者もいる。大正の者は途中1泊したそうだ。行きはトラック、帰りは勝手に歩いて帰れ。ひどいもの。

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学校に行ったら、先生たちが書類を焼いていた。

一つの方向にドッと流さるのがこわい。「一億○○」
戦争がないのが平和なのか。平和も疑問。「原子力の平和利用」なんておかしい。
(続く)

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プロフィール

Author:田中全(ぜん)
高知県四万十市(旧中村市)在住。
幡多と中村が自慢のおんちゃん。
フェイスブック(FB)もしています。

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