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渡川は生きている

待望のNHK「ブラタモリ」が四万十川にやってきた。河口から源流まで2回に分けてブラブラ。ナビゲーターの解説も的確でわかりやすくよかった。

ただ一つ、時間の制約があったのだろう。冒頭の川の名前は以前は渡川であったが1994年、四万十川に変えられたというくだり。タモリさんは「渡川は消されちゃったんだ、かわいそう」と言っていたのに、詳しい説明は省略された。

人の名前が戸籍で決められるように、川の正式名称は河川法で定められている。それまで俗称とされてきた四万十川のほうが「最後の清流」として有名になったので変えられたのは間違いないが、その川とはあくまで本流だけのこと。

中筋川、後川、梼原川など全部で支流を319もつ川全体の総称=水系の名前は渡川のままである。つまり、いまの四万十川の河川法上の正式名称は「渡川水系四万十川」なのだ。

私もそうだが、下流に住む年配者は渡川のほうがなじみ深いはず。渡川1~3丁目、渡川大橋、渡川病院もあるし、地元高校生たちの活動を描いた映画「渡り川」もつくられた。

地域に根差した名前、言葉は消えることはない。四万十市になっても中村はそのままであるように、四万十川になっても渡川は生き続けている。


高知新聞 「声ひろば」投稿  2020.2.15

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プロフィール

Author:田中全(ぜん)
高知県四万十市(旧中村市)在住。
幡多と中村が自慢のおんちゃん。
フェイスブック(FB)もしています。

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