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コロナ政局3 韓国に学ぼう

新型コロナで、志村けんに続いて女優の岡江久美子もきのう亡くなった。PCR検査を受けられず自宅で待機していたら体調が急変、大学病院に緊急入院したが間に合わなかった。

また、埼玉県でも、自宅待機中に、男性二人が死亡した。

こうした事態は急激に体調変化するという、新型コロナの恐ろしさを見せつけているし、日本政府がとってきたこれまでの対策の基本が間違っていたことをはっきり示している。

日本では医療崩壊を防ぐためという名目で、PCR検査を抑制し、少々熱が出ても自宅で待機をさせてきた。クラスターを発見し、個別撃破することを優先したためだ。

すでに市中感染が広まっている日本では、もはや遅いと思われるが、今朝の報道によると、政府は軽症者でもホテルなど、指定した施設に隔離することに方針転換したようだ。

この点、韓国の対策は正しかった。日本より早くにコロナ感染が広まったが、まず検査優先で、徹底したPCR検査を行い、広く感染者を見つけ出し、いちはやく借り上げたホテルや国の施設などに隔離した。

こうした対策が功を奏し、韓国では現時点でコロナ感染はほぼ終息している。あれだけ、急速に感染者が増えたのに、いまでは日本のほうがその数が上回っている。韓国では、5月からは、プロ野球も始まる(当面無観客ではあるが)という。

4月15日行われた韓国総選挙では、こうした対策が評価をされ、文在寅大統領の与党側(共に民主党)が圧勝した。

私は与党側が勝つことを期待していたので、よかったと思う。韓国の人たちは賢明な選択をしたと思う。

しかし、今回思うのは、選挙結果よりも、コロナが終息されつつあったとはいえ、こんな危なっかしい時に、徹底した感染予防対策を講じたうえで、選挙をやりきったことがすばらしい。

しかも、投票率は前回から8.2ポイント上がって66.2%になった。驚きである。コロナ感染という国家的危機の中で、国のいまを託す政権はどちらがいいか、与野党支持者を問わず、国民全員が真剣に考えた結果である。国民の危機管理意識が高かったということだ。

強い発信力、求心力をもつトップがいたことも幸いしたのだろう。

いまの日本ではこんなこと考えられないことである。これから先、少々落ち着いてきたとしても、これだけ完璧な選挙などできっこない。何よりも違うのは、トップに求心力がないことだ。

それにしても、いま日本では、韓国のこうしたコロナ終息の状況が報道されることはほとんどない。1,2か月前、日本ではまだ感染者が少なく、韓国では急増しているころは、さかんに韓国の悲惨な状況が流れていた。

それを見て、日本は対策がうまくいっているので、あんなひどいことにはならないだろうというような満足感のようなものがあった。「日本のほうがすぐれている」という潜在意識である。

ところが、いま事態は逆転している。いまこそ、韓国に学ばなければならないのに、とたんに韓国の報道がなくなった。

日本は遅ればせながら、PCR検査拡大と感染者早期隔離という韓国と同じやり方に方針を転換したのだから、素直に韓国に学べばいい。韓国の成功事例をどんどん報道すればいい。

それができないのは、歴史的に培われてきた、韓国、朝鮮への差別偏見意識から現政権が脱していないどころか、最近の従軍慰安婦、徴用工問題にみられるように、逆に差別偏見をあおっているという背景があるからだ。

私は昨年7月、韓国慶聞市で開かれた金子文子追悼式典するために初めて韓国に行って来た。そこで、幾多の民族的試練を経て来た韓国の人たちの心の広さと深さを知った。そんな民族的底力が今回の危機にさいして発揮されたのだと思う。

金子文子追悼式で知り合った韓国日報(韓国五大紙の一つ)の金宰鉉記者から、いまの日本の新型コロナの状況について電話取材を受けて、以上のような話をしたところ、こんな記事になったと送ってくれた。(4月18日付韓国日報記事)

→ https://www.hankookilbo.com/News/Read/202004171241386302?NClass=HI01

日本はいさぎよく韓国に学ばなければならない。

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高知民報2020.5.3



プロフィール

Author:田中全(ぜん)
高知県四万十市(旧中村市)在住。
幡多と中村が自慢のおんちゃん。
フェイスブック(FB)もしています。

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