オスプレイ、伊方、高知県知事

 きのう6月7日、高知県において、南海トラフ巨大地震などを想定した日米共同統合防災訓練と県総合防災訓練が行なわれた。

訓練は3年連続3回目だが、過去2回とも、当初参加予定であったオスプレイ(MV-22)が、直前の「天候不良」でドタキャンになった経緯がある。

今回もまた、オスプレイが参加する予定と発表されていた。

過去2回、高知県知事は、オスプレイ参加について、「安全に十分配慮してほしい」と注文をつけたものの、拒否の姿勢は示さなかった。しかし、今回は、5月18日、オスプレイがハワイで墜落事故を起こしたこともあって、事故の原因究明がきっちりとなされていないなかでは「困難」との見解を述べた。

「困難」とは、積極的に「拒否」を申し出た訳でなく、客観的に「難しいだろう」という程度の意味にとれ、米軍にはモノが言えない日本政府へ配慮した意思表明であり、その主体制にもどかしさをおぼえる。

しかしながら、少なくとも過去2回と違って、高知県民の安全に対して責任をもつ知事が、実質的にオスプレイ拒否の姿勢を示したことは大きな意味があり、正しい判断であったと思う。

きのうは「好天」であったので、高知県知事が何の発言もしなかったならば、オスプレイは来ていたであろう。

同じきのう、松山市では、伊方原発3号機再稼働に反対する集会が開かれた。先月、原子力規制委員会の審査で事実上の「合格」を出してから、はじめての集会で、高知新聞によれば、高知県からの参加者を含め2500人が集まった。

伊方原発に対する高知県知事の態度はきわめて曖昧である。5月26日の定例記者会見では、「私の態度はまったく白紙」という一方で、「脱原発の方向をめざしていく中でも、一時的にやむをえない事情で、原発を再稼働せざるをえない時期がくるかもしれない。そこは一定覚悟をせざるをえない」と、容認姿勢を示している。

伊方原発から高知県までの距離は、わが四万十市と梼原町までが最短で50キロ圏内。四万十川の愛媛県側支流・広見川の源流域は30キロ圏内である。

にもかかわらず、尾﨑知事はかねてより、高知県は「地元」ではないので、意見表明は差し控えたいと発言をしている。心配な点は、四国電力と何度も勉強会を開き、指摘しているので、それで十分であるとも。

福島第一原発事故はいまだ収束をしておらず、汚染水の海への垂れ流しは続いている。10万人以上が避難したままである。

ならば、原発事故の原因究明がキチンとされないままでは、伊方原発の再稼働も「困難」であると、なぜ言えないのだろうか。

高知県知事の責務は、県民の命と安全を守ること。
伊方原発もオスプレイも同じである、と思う。

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Author:田中全(ぜん)
高知県四万十市在住。
幡多と中村が自慢のおんちゃん。

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