「ウルトラ」 は祭り

四万十川ウルトラマラソンに、これまでの主催者から今回はじめてランナーとして参加した。
大会は年々人気が高まり、第19回目の今年は、定員2千人に対し応募者6267人になり、抽選の厳しさに悲鳴が聞こえている。
ランナーが異口同音に言うのが四万十川に沿ったコースの素晴らしさとあわせボランティアや沿道の皆さんの応援のあたたかさ。地元としてコースには自信をもっているが、応援のありがたさは走る者でしかわからない。
100キロ、60キロを走ることは体力の限界への挑戦であり、全身がしびれ膝もあがらず、もうやめようよという肉体からの誘惑に対し、沿道からのかけ声は足のバネをよみがえらせてくれるアイシングスプレーだ。黄色のスタッフジャンバーは地獄で仏様が着ているものなのだろう。
おばあちゃんたちは朝からイスをならべて、ニコニコ笑いながら手をたたいてくれる。給水所以外でも、あちこちでお盆に載せて果物やコーラ、チョコレートなどを差し出してくれるグループや家族。笛を吹く人、突然踊り出す人など、みんなが1年ぶりの再会を楽しんでいる。
制限時間ギリギリのころ、夜の中村高校ゴールの熱気は最高潮に達する。筋書きのないドラマにみんなが涙を流す。
ウルトラはランナーと地元のみんながつくりあげる感動の祭りである。

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高知新聞「声ひろば」への投稿
2013.10.25
田中 全

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プロフィール

Author:田中全(ぜん)
高知県四万十市在住。
幡多と中村が自慢のおんちゃん。

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