アカメ

 今朝の高知新聞にまたアカメの記事が出ている。今度は過去最大級のアカメ(138センチ、38キロ)が四万十川で釣りあげられたと。「世界記録」だとも。

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アカメは海と川が交わる汽水域にすむ巨大魚でスズキのグループ(スズキ目アカメ科)に属する。ギラリと「赤い目」をしているのが特徴。四万十川と浦戸湾(高知市)が「本場」であり、ほかには宮崎県の川など西日本の一部にしか生息していない。

四万十川ではちょうど私の家の前あたりの場所だ。最近ではほとんど聞かないが、私のこどものころは地元では「ミノウオ」と呼んでいた。ミノウオの小さいサイズのものをアカメと呼んで、言葉を使い分けていた。

アカメは生き餌(いきえ)で釣る。川漁師のおんちゃんは岸から釣りざおをぶらさげて鮒を(ふな)を釣っていた。私らは「おんちゃん、この鮒は食べるがかえ?」と聞いたら、「ミノウオを釣るエサにするがじゃ」と教えてくれた。

おんちゃんは夜、舟を出してミノウオを釣りにいっていた。大きなのを釣ると時々おすそ分けにあずかったが、味は淡白で決しておいしいものではなかった。小ぶりのものは、スズキの味に似て、まあまあ食べれたような気がする。

アカメが有名になったのは、矢口高雄の漫画「釣りキチ三平」で取りあげられたから。以来、川釣りファンにとって四万十川は、夢にまで見る川なのだそうだ。

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3年前、四万十市を舞台にした連続ドラマ「遅咲きのヒマワリ」が放送されたが、ドラマのプロデユーサーは「釣りキチ三平」を読んで以来、四万十川にあこがれていたと話していた。

四万十川の大きな価値の一つは広大な汽水域が広がっていることだ。しかも河口部分は「溺れ谷」といって深く沈み、池のようになっている。そんな複雑な地形であるがゆえに、多様な生き物が生息している。アユやウナギだけではない。200種をこえる魚。冬はアオノリやアオサのほか、シラスうなぎ漁もできる。

四万十川は豊饒の川である。

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プロフィール

Author:田中全(ぜん)
高知県四万十市在住。
幡多と中村が自慢のおんちゃん。
幸徳秋水を顕彰する会事務局長。
FB(フェイスブック)もやっています。

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