ウルトラ ボランティア

 10月18日、今年も四万十川ウルトラマラソンを走った。今年も60キロの部で3年連続3回目。なんとかゴールできた。

大会は今年で21回目だが、年々応募者が増え、今年は6135人になった。このうち、地元以外は抽選があるので、実際に走ったのは100キロ、60キロの部、あわせて2184人。秋田県を除く、46都道府県からであった。

これだけ人気のある大会になった要因は、何よりも四万十川を走るというコースの魅力が一番だろうが、それだけではない。主催者(行政)、ボランティア、ランナーの3者の協力・支えがあってこそ、である。

特にボランティアの役割は重要である。ボランティアなくしては、絶対に成立しない。今年も約1800人が集まってくれた。

私はこの2年間、ほかに高知龍馬マラソンなどのフルマラソン(42.195キロ)も4回走った。どの大会も、多くのボランティアが支えていることでは共通している。スタート、ゴール、途中のエイド(給水所)など、いたるところで、みなさん走り回り、声をかけてくれるなど、それぞれの役割を献身的に果たしている。

そうした中で、今回つくづく思ったのは、ウルトラは、フルマラソンにはない、以下のような負荷が、ボランティアにかかっていることである。

1.エイドの数が40ポイントと多い。これはコースが長いから当然といえば当然であるが、高知龍馬マラソンは15ポントである。

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2. ランナーの手荷物の搬送作業。フルマラソンなら受付で預かった手荷物はゴールで渡せば(戻せば)いい。しかし、ウルトラでは途中で着替え、シューズの履き替えなどが必要になるため、61.5キロ地点にレストステーション(西土佐カヌー館)を設けている。そこまで手荷物を運び、さらにゴールまで運ばなければならない。

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3. 夜間照明が必要。100キロの部は5:30スタート(60キロは10:00)、ゴールのリミットタイムは19:30であるため、ともに暗い。朝星に見送られ、夜星に迎えられる。だから、スタート直後(約5キロ)とゴール直前(約10キロ)に照明が必要になる。これには、たき火(松明)、バッテリーライトのほか、車のヘッドライト(マイカー提供)で照らしている。もちろん、ゴール会場(中村高校グランド)いっぱいにも、大きな照明が必要。

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 ほかにもたくさんあるが、それだけウルトラボランティアの負荷は大きいということである。だから、質量ともに、たくさんのボランティアを必要としている。

ここでありがたには、多くの「常連さん」がいることである。各持ち場、持ち場で、ここは自分の役割と位置づけ、仕切ってくれるベテランさんがいる。いちいち主催者がお願い、指示等をしなくとも、勝手に動いてくれる。そんな人は、これにやりがいを感じ、毎年楽しみにしている。

それでも、段々とボランティアが集まりにくくなってきている。今年も追加募集をして何とか必要数の1800人になった。主な理由は、高齢化と人口減少である。ベテランがリタイアーする一方で、若者の絶対数が減ってきている。これはどの地方にも共通する構造問題である。

この先、いつまでこの大会を続けられるか。
もともと、この大会を始めた時は、当面のメドを10年に置いていたが、全国ランナーの支持もあって、予想外に大会人気が上がり、やめるにやめられない、ようになっているのがいまの状況である。財政的な持ち出しも、無視できない。

私は、いまはランナーとして楽しませてもらっているけれど、3年前までは、主催者として大会会長を4年間つとめたので、そのあたりの実情は身に染みてわかっている。

しかし、いまやこの大会は、四万十市、四万十町の宝であり、かけがえのない財産である。このイベントによって、全国との交流人口が拡大し、四万十ファンがどんどん増えている。

その増殖効果は絶大であり、「地方創生」(地方は現に存在しているので、新たにつくりだす必要はない)のような、「埋め合わせ」政策よりも効果が大きい。

ふるさとに対する自信と誇り。協働の営み。
この大会をより盛り上げていくことにこそ、ふるさとが生き残る道があるものと信じている。

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プロフィール

Author:田中全(ぜん)
高知県四万十市在住。
幡多と中村が自慢のおんちゃん。

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