中国文学 一海知義先生

 著名な中国文学者であった一海知義先生(神戸大学名誉教授)が11月15日、亡くなられた。その「お別れ会」が12月20日、神戸大学で行われたので、「幸徳秋水を顕彰する会」は、以下の追悼メッセージを送りました。


 一海知義先生「お別れ会」へのメッセージ

幸徳秋水は、人間の自由、平等、博愛を掲げた先覚者であり、日露戦争に対しては敢然と非戦論を唱えました。

幸徳秋水は名文家としても有名であり、多く漢詩を残しています。その中の代表作に、処刑される直前、獄中で書いた詩があります。

このいわゆる「絶筆詩」は秋水が生まれた、わが高知県四万十市に記念碑として建てられています。

2001年、秋水刑死90周年記念事業として、この記念碑のそばに解説板を建てることになり、漢文学者として著名な一海知義先生に詩の解説文をお願いしたところ、ご快諾をいただきました。

いま四万十市には、秋水記念碑と相並んで先生による解説板が建っています。

一海知義先生に改めて感謝を申し上げますとともに、こころからのご冥福をお祈りいたしします。

また、安保関連法案が強行採決され、日本が再び「戦争ができる国」になった今、幸徳秋水の訴えを忘れず、戦争のない平和な日本をめざし、行動することをお誓い申し上げます。

 2015年12月20日
 幸徳秋水を顕彰する会
 会長 久保知章

 幸徳秋水絶筆碑 一海知義先生  解説板

 秋水の絶筆詩(訳 一海知義先生)

 区々成敗且休論  
千古惟應意気存
 如是而生如是死
 罪人又覚布衣尊

 区々たる成敗は且く論ずるを休めよ
 千古惟まさに意気を存すべし
 是の如くして生まれ 是の如くして死ぬ
 罪人また布衣の尊きを覚ゆ

 こまごました成功失敗について、今あげつらうのはやめよう。
 人生への意気を捨てぬことこそ、古今を通じて大切なのだ。
 このように私は生きて来て、このように死んでいくが、
 罪人となってあらためて無官の平民の尊さを覚えることができた。

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プロフィール

Author:田中全(ぜん)
高知県四万十市(旧中村市)在住。
幡多と中村が自慢のおんちゃん。

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