大逆事件処刑106回追悼集会

1月30日、東京の正春寺(渋谷区代々木)で開かれた「大逆事件処刑106回追悼集会」にはじめて参加した。主催は「大逆事件の真実をあきらかにする会」(1960年発足、現代表山泉進・明治大学教授)

1911年(明治44年)1月24日、幸徳秋水ら12人が「大逆罪」により処刑された(管野須賀子は25日)。堺利彦など生き残った同志たちは、少数ながら、その翌年から命日に集まり、「茶話会」と称して、ひっそりと彼らを偲んだ。

これを引き継いでいるのがこの「追悼集会」であり、最近は1月の最終土曜日、管野須賀子碑(墓)がある正春寺で行われている。今年も遺族、研究者、全国で犠牲者顕彰活動に取り組んでいる人たちなどが集まった。

午後1時、管野須賀子の碑前で寺住職による読経があり、皆で手をあわせた。碑は、表に「くろかねの窓にさし入る日の影の移るを守りけふも暮しぬ 幽月女史獄中作 とし彦書」、裏に「革命の先駆者 管野スガここにねむる 一九七一年七月十一日 大逆事件の真実を明らかにする会 これを建てる 寒村書」と刻まれている。

空を見上げると、新宿副都心高層ビルと首都高速道路が覆っていた。ビルの谷間の寺である。

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続いて、会場を寺のホールに移し、山泉進代表のあいさつ、この1年間に亡くなった関係者に黙祷に続いて、参加者が次々にマイクを握り、活動、研究報告等をおこなった。

私は最初に指名を受けたので、「幸徳秋水を顕彰する会」の活動状況、前の週1月24日に開いた幸徳秋水墓前祭と記念講演のもようなどを報告した。機関誌「秋水」「秋水通信」なども配って。

続いて、大阪(須賀子顕彰会)、岡山県井原(森近運平の会)、長野明科(宮下太吉)、京都丹波(岩崎革也)、新潟小千谷(内山愚堂)、浄土真宗大谷派、平出修研究会、国際啄木学会、群馬、岐阜、演劇「太平洋食堂」、横浜事件裁判、大杉栄、金子ふみ子・・・

中身の濃い報告ばかりで、あっという間に3時間が過ぎた。
多くの新しいことを教えられ、また集会後の懇親会を含め、多くの方々と交流を広げることができた。

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「事件」から106年たったいまでも、このような集会が続いているということの意味。それだけこの「事件」は日本近代史を象徴する出来事であり、歴史の「恥部」であるということだ。秋水らが唱えた、非戦、自由、平等、博愛はいまでは達成されたのだろうか。特定秘密保護法、安保関連法・・・大逆事件はいまも生きている。

いまの状況を受けてか、この集会は最近参加者が増加し、100人前後になるようだが、今回は雪の予報が出ていたせいもあってか、約70人と少なかったそうだ。それでも、すごい熱気だった

「大逆事件の真実をあきらかにする会」は、毎年機関誌「・・・会ニュース」を発行しており、今年もこの集会で最新55号が配布された。本号には、私も「西村ルイの実像―秋水最初の妻」を投稿している。

この集会は例年、秋水墓前祭(1月24日固定)と日程が接近するため、これまで中村からは参加が難しかったが、今年は6日間の開きができたので、やっと参加できた。

参加して、本当によかったと思った。
来年以降も、日程調整がつけば、ぜひ参加したい。

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プロフィール

Author:田中全(ぜん)
高知県四万十市(旧中村市)在住。
幡多と中村が自慢のおんちゃん。

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