福岡県黒木町(2)

 黒木町のシンボル素戔嗚(すさのう)神社の大藤がちょうど満開であった。今回の訪問も、雨空でも出かけたのは、藤の満開時期に合わせたためである。

藤の樹齢600年。国の天然記念物に指定されており、神社全体を覆っていた。圧巻。まさに日本一の藤。道路にもはみ出し、藤のトンネルとなっていた。そばを矢部川が流れていた。

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西村家跡は、神社の前にあった。郷土史家和田重俊さんに元禄13年(1700)の町古地図を見せてもらった。神社の一番前が後藤権兵衛、二番目が西村長兵衛となっている。長兵衛は墓石に見つけた名だ。

後藤家は酒造業(延宝5年、1677年創業)で、いまも続いている。その隣が、西村家であり、写真では後藤酒造の事務所棟と「あだち」看板あたりだそうだ。

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西村家は少なくとも元禄時代から明治初年まではここにあったのだ。その後、ここを離れて、福島県の開拓地に移った。西南戦争で西郷軍に肩入れをして、財を失ったことが伝えられているが、それだけの理由だったのだろうか。今回は、そこまではわからなかった。

藤の開花にあわせて町全体で「大藤祭り」が行われていた。後藤酒造では酒蔵を開放し、酒の販売。驚いたのは、酒の銘柄が「藤娘」であること。わが中村の藤娘酒造の「藤娘」と同じである。

商標登録は、こちらが「金襴藤娘」、中村が「南国藤娘」であるため、問題はない。こちらは、素戔嗚神社の大藤にちなんだ命名であろうし、中村は一條家の家紋にあわせた命名である。

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ちなみに、四万十市(旧中村市)の「市の花」は藤である。黒木「町の花」も藤であり、合併後の八女市も藤を引き継いでいるという。こうした藤の縁に加えて、幸徳秋水のつながりもあるということが今回はっきりした。社長さんにもご挨拶をさせていただいた。これを機に、何か交流のようなことができないものか。

素戔嗚神社を起点に開けた黒木町の中心部は、国から重要伝統的建造物群保存地区に指定をされており、古くて情緒のある街並みが保存されていた。家々の特徴は居蔵造(いくらづくり)というそうだ。

この周辺は八女茶の産地としても有名で、今回は行けなかったが、町内には八女茶発祥の場所とされる霊厳寺もある。また、矢部川の水を取り込む堤と廻水路もあちこちにある。奥八女の黒木・・・花と水と緑と古い町並みがすばらしいところだ。

ちなみに、女優の黒木瞳(本名・江川昭子)はここ出身である。瞳さんは「くろき」、町は「くろぎ」である。 (終)

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プロフィール

Author:田中全(ぜん)
高知県四万十市在住。
幡多と中村が自慢のおんちゃん。

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