中村の健在を全国に

中村高校が秋の高校野球県大会で優勝した。
田頭主将、山沖投手ら「二十四の瞳」の活躍で甲子園準優勝して以来40年ぶりの快挙だ。

県立高校、しかも郡部の高校が勝ち進むことは、当時もいまも容易ではない。しかし、1、2年生による「三十二の瞳」の新チームは、伝統の固いチームワークと、夏の大会準優勝の先輩たちが残してくれた勢いをしっかりと受け継ぎ、さらに一戦ごとに着実な成長を示す、堂々たる勝ちっぷりだった。

思えば40年前、地元を離れていた私は、それまで全国的に無名の出身地を説明するのに苦労をし、時には引け目を感ずることもあったが、一躍中村が有名になったものだから、鼻高々であった。ふるさとへの自信と誇りをもたせてくれた。

しかし、あれから周りは大きく変わった。人口が減り、こどもが減る一方で、観光面では四万十川が脚光を浴びるようになった。また、県立校改変で中村高校に中学が併設された。

こうした流れの中で、中村市はなくなったが、中村はいまも中村である。駅も郵便局も、幼稚園、小学校、中学校も。そして中村高校も。

夢をもう一度。
中村高校の甲子園での活躍で、中村は健在であることを全国に知らしめてほしい。


高知新聞投稿原稿
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Author:田中全(ぜん)
高知県四万十市(旧中村市)在住。
幡多と中村が自慢のおんちゃん。

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