丹後、但馬、因幡(1)

大阪での第3回大逆事件サミット(10月22,23日)に参加したあとは、京都、兵庫、鳥取の日本海側を回り岡山へ出て、帰ってきた。

だいぶ前に、大阪から舞鶴へ、岡山から鳥取砂丘まで、は行ったことがあるが、その間の日本海沿線、昔の国でいえば、丹後、但馬と、因幡の半分は、まだ行ったことがない未踏の地だ。一度通ってみたいと思っていた。

福岡にいたころ、博多から唐津にかけの玄界灘に向き合った。太平洋側で生まれた人間にとっては、日本海は不気味である。開けっぴろげで無警戒な太平洋に対し、日本の歴史に深くかかわってきた大陸にもまれた日本海は複雑で重々しく、引き締まっている。そんな緊張感をまた味わいたい。どうせなら秋から冬にかけてと思っていた。

やっと念願かなった。
まず、丹後のシンボル、宮津市の天の橋立へ。

大阪からは全て高速道路でつながっているため、2時間ちょっと。あまりの近さに拍子抜けした。これなら日帰りででも、もっと早く来れたのに。

さっそく「股のぞき」の山へ、リフトで登った。観光名所は期待外れが多いので、それを覚悟していた。ところがびっくり。海と空の真っ青なキャンバスの中に、龍のごとく、くねくねと松原が延びていた。なるほど「飛龍観」。

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みんな股のぞき。やらないほうがおかしいぐらいなので、やってみたが、じっくり見れる分、正視のほうがずっといい。

またとない快晴、秋晴れ。季節や天候が違えば、印象も異なるだろうに。こんな日に当たるとは、運がいい。

松原も少し歩いてみた。全長3.6キロ、全部歩くと小一時間かかるというので、15分ほど、神社のところで引き返した。

「木を見て森を見ず」というが、森は素晴らしいが、木はそうめずらしいものではなかった。ただ、意外に砂浜は広く、白かった。

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ここから丹後半島を一周。
海に沿って30分ほどで伊根に着いた。伊根といえば舟屋。小さな湾にびっしり集中していた。舟屋は舟の格納庫付き家。寅さん映画(マドンナいしだあゆみ)で見て以来、興味をもっていた。

湾内一周の定期観光船は、団体客でいっぱい。カモメの群れがついてくる。エビセンをねだる。つまんで手を上げると、ヒューンとさらっていく。北海道知床半島でも体験した光景だ。

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湾に沿った家並(230戸)は、漁村初の需要伝統的建造物群保存地区に指定された。地域の伝統文化を大切にするまちづくり。

平成の大合併によって、2004年、周辺の町村はこぞって合併し、京丹後市となったが、人口2000人の伊根町だけは誇りある自立を選んだ。その勇気は、全国に知られている。

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伊根から先は山道に入り、海は一時消えた。しばらく起伏を繰り返したあと、再び海が現れた。ここから京丹後市(旧丹後町)。今度は絶壁。半島の突端、経ヶ岬であった。

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夕日が段々と落ちてくる。海は鈍い柿色に。太平洋では見られない色。少し歩くと灯台があるというが、時間がないのでパスをした。いま思えば悔やまれる。

 秋の日はつるべ落とし。暗く染まる夕日に追っかけられるように車を走らせる。旧網野町で夕日は不気味な海に沈んでしまった。まだ6時台なのに、旧久美浜町は闇の中。

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県境を越え兵庫県に入ると豊岡市。
ここで宿を探した。

(続く)

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プロフィール

Author:田中全(ぜん)
高知県四万十市在住。
幡多と中村が自慢のおんちゃん。
幸徳秋水を顕彰する会事務局長。
FB(フェイスブック)もやっています。

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