備中 高梁


津山市内の院庄インターから中国道を西へ。有漢インターで降り、高梁川に沿って国道を下ると、約1時間で備中高梁(高梁市)に着いた。

岡山県内では、ここも津山と並んでもう一度来たかったところ。津山は吉井川、高梁は高梁川、ともに川のせせらぎが情緒をかもしだしている。

午後3時をまわっていた。今日中に中村に帰らなければならず、時間がないので頼久寺に直行した。ここの庭園に再会したかったから。

頼久寺庭園は、江戸初期の慶長、元和時代、備中松山城の城番に来ていた小堀遠州がつくったもの。愛宕山を借景とした枯山水で、大波のようなサツキの植え込みが見もの。

最初に来たのは30代であったが、この庭がかもしだす雰囲気が好きになり、たびたび立ち寄った。忙しい仕事の中でも、こころを鎮めてくれた。父を連れて来たこともある。

久しぶりに縁側にすわった。じっと庭を眺めたあと、目を閉じる。無のやすらぎ。あれから年を重ね、詫び、さび、というものが少しはわかってきたような気がする。

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小堀遠州は茶の世界でも有名であり、その後福岡で、遠州好みと言われる高取焼、上野焼にも縁ができた。

頼久寺は臨済宗の寺。山際に、城を見上げるような門構え。ここらは、同じような寺が連なっている。戦いの時、砦の役割も果たしたという。

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その中の一つ、薬師院は寅さん映画(マドンナ竹下景子)のロケに使われた。山田洋次監督も、このまちの雰囲気を気に入ったのであろう。高梁はさくらの夫ひろしのふるさとになっている。だから、いっそう好きある。

ひろしの実家跡に使われた武家屋敷通りは、今回は車でさっと通っただけ。臥牛山の頂上近く、標高430mの高さに建つ備中松山城にも、とても登る時間はなかった。

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しかし、賀陽インターに向かう、初めて通る急な坂道の途中の駐車場から、市街地を一望できた。その先には、松山城の天守閣もポツンと点のように見えた。夕闇迫る中、感動的であった。

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兵庫県の竹田城がきっかけで「天空の城」という言葉が流行語になっている。払暁、雲海に浮かぶ松山城も、いま同じように話題になっているという。

賀陽インターから瀬戸大橋までは約30分。
あとは、いつもの道で、夜遅く中村に帰ってきた。

大阪からの帰り、はじめて2泊3日をかけて日本海側を大回りした。丹後~但馬~因幡~美作~備中。前半は未踏の地、後半は思い出さがし。

かけあしだったが、充実した旅であった。同じコースを、いずれゆっくりとまたまわってみたい。

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プロフィール

Author:田中全(ぜん)
高知県四万十市(旧中村市)在住。
幡多と中村が自慢のおんちゃん。

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