猫が大虎に TPP

 TPP承認法案と関連法案が、12月9日、参議院で可決された。トランプ米次期大統領が離脱を表明しているため、TPPはもはや発動されないは明らかなのに、強引に通した。まるで虎が牙をむきだしたように。

しかし、自民党は最初、おとなしい飼い猫であった。

2012年総選挙の公約は、「聖域なき関税撤廃を前提とする限り、TPP交渉参加せず」であり、「TPP断固粉砕」のポスターを掲げて、政権を奪取した。

その後、TPP交渉に参加したが、国会決議「農産物主要5品目を守れなければ離脱する」を受けて、交渉次第では、いつでも手を引くということをさかんに言っていた。あくまで、受け身のようなポーズをみせていた。

ところがだんだんと猫の気性が荒くなる。農業団体からの強い抵抗を受けたことから、その仕打ちに「農協改革」と称して、農協組織つぶしに爪をとぐ。全国農協中央会組織を改編させた。

2014年総選挙でも勝ったことに自信を得たのだろう、猫の化けの皮がはげてくる。TPPは需要な成長戦略だ。自由貿易なくして日本の将来はない、などと。

数の奢りに自己陶酔してしまって、肝心のアメリカの出方の判断を誤ってしまった。大統領選挙では、両候補がTPP反対を唱えた。それでも、クリントンなら、なんとかなるだろうと勝手に思い込み。しかし、トランプが勝った。

ならば、謙虚に頭を冷やして、しばらく様子を見るのが普通である。国会承認を急ぐ必要はない。

ところが、毒食らわば皿まで。やはり猫かぶりだった。猫は大虎になってしまった。走り出した虎は止まらない。

今度は、TPPは日本がリードするのだと言い始めた。主役きどりだ。外国から見れば恥の上塗りにしか見えない。(一方では、地球温暖化対策のためのパリ協定批准は遅れた)

虎の暴走は、TPPだけにとどまらない。
安保法案、原発、沖縄もそうであるが、今回またカジノ法案も。

凶暴勝手な虎を早く仕留めないと、日本にはネズミ一匹住めなくなってしまう。
虎の遠吠え、ではすまされない。

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プロフィール

Author:田中全(ぜん)
高知県四万十市在住。
幡多と中村が自慢のおんちゃん。

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