大河ドラマへの期待

 NHK大河ドラマ「真田丸」が終わった。

大河ドラマは、以前はたいてい見ていたが、最近は興味関心があるテーマに限っている。今年「真田丸」を見たのは、真田幸村について詳しく知りたかったから。信州上田の武士が、なぜ大坂方に味方したのか。(以前の大河「真田太平記」は見逃していた)

結構楽しめた。三谷幸喜の脚本だけあって、エンターテイメント中心で、かなり脚色されていたようであるが、そこには元武田信玄輩下の弱小一族が戦国乱世を生き残ろうとする、融通無碍のしたたかさがあった。

所属政党を変え、あるいは党名を変えて離合集散を繰り返す、いまの政治集団が重なってみえた。しかし、幸村は、最後は豊臣への「義」を通した。いまの政治の世界で「義」とは何か。考えさせられた。

来年の大河「おんな城主直虎」は見るつもりはない。またまた、時代劇か、と思うからだ。

最近の大河のテーマは、戦国もの、幕末維新ものなどの繰り返しで、代り映えがしない。特定の英雄を取り上げるのでは、もう扱う人物も底をついたのではないか。通算57作目、再来年の「西郷どん」もまたか、という感だ。

NHKはもっと近現代史を扱うべきだと思う。かつてNHKには、そんなチャレンジもあったのに。1984年「山河燃ゆ」、1986年「いのち」がそうだ。昭和を扱っていた。

特に、「山河燃ゆ」の原作は山崎豊子「二つの祖国」で、アメリカ移民の家に生まれた兄弟が敵味方に別れて戦うという、シリアスなテーマだった。戦争を真正面から取り上げていた。

また、1980年「獅子の時代」(山田太一オリジナル脚本)は、幕末維新を扱ったものとはいえ、架空の人物2人を主人公にして、近代日本の起点となった明治維新とは何だったのかを、底辺の人たちの視点から問題提起する、重厚な作品であった。

そんな時代もあったのに・・・

それに比べ最近は、女性を主人公にするとか、いろいろ工夫はしているようだが、そういう女性にしても知る人ぞ知る有名人であり、英雄史観の域を出るものでない。歴史を深く考えるというよりも、エンターテイメント中心になっている。

それはそれでおもしろいが(私も楽しんでいる)、もっと悩み考える、現在の問題につながるテーマにも挑戦してほしい。

歴史を学ぶことは、現在を知るため。

明治維新以降日本が歩んだ道が、なぜ昭和20年8月15日に行きついたのか。

その後、日本が歩んできた「平和の道」が根底から覆されようとしている今だからこそ、日本人みんなが考えなければならない。

最近のNHKは「アベチャンネル」と言われている。
そんな汚名を晴らしてほしい。

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プロフィール

Author:田中全(ぜん)
高知県四万十市在住。
幡多と中村が自慢のおんちゃん。

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