森友問題の本質

 籠池証言の真偽が問題になっている。昭恵夫人が100万円寄付したとか、10万円の講演謝礼を受け取ったとか。

しかし、「私人」である昭恵夫人がいくら寄付しようと、いくら謝礼をもらおうと、法的には問題がないことだ。

これがなぜ問題になっているのかというと、事件発覚当初、安部首相が国会答弁で苦しまぎれに、予防線を張るために、言わなくてもいいのに、カネの授受はなかった、あったのなら首相も議員もやめると、強弁したからだ。

その後、次から次へと新たなことが明らかになり、自民党はメールまで公開せざるをえなくなった。しかし、このことで安倍首相は、また墓穴を掘ったといえる。

メールは頻繁に行われていた。家族同然の付き合いであったことが浮き彫りになったからだ。

昭恵夫人は森友学園の教育理念や方針に共鳴した。幼稚園の講演に頻繁に出かけ、新たに設立する「瑞穂の国小学院」の名誉校長就任も快諾した。

安部首相も共感し、しつけが行き届いた教育だと、国会で発言した。

それは、そうだろう。幼稚園児が運動会で、「安部首相がんばれ」「安保法案よかったね」と激励してくれるのだから。

森友の教育理念は愛国心教育にある。戦前の教育勅語を礼賛し、幼稚園児に唱和させているくらいだ。教育勅語は、国民が天皇の臣民(家臣)であり、戦になれば、天皇のために命を捧げよというものだ。その先に特攻隊員の「天皇陛下万歳」があった。

こうした歴史の反省に立ち、戦後、新しい憲法がつくられ、国民主権の世の中になった。戦争も放棄した。

なにの、いままた戦前の世の中を懐かしみ、愛国心を鼓舞する勢力が着実に勢いを増してきている。憲法改正をめざす日本会議というグループだ。安倍首相は同じ思想、理念の持ち主である。

籠池氏は関西における日本会議幹部であり、安倍首相を信奉している。安倍晋三記念小学校と命名したかったぐらいだ。

森友問題の発覚により、安部首相がこうしたグループと深い関係にあることが世の中に明らかになった。

さらに、夫人のお供が送ったファックスも出てきたことで、いかに安部首相に権力が集中しているかも明らかになった。あんな内容のやりとりが、お供の女性によってできるはずがない。役所の中で「安部夫人マター(案件)」が幅を利かせている証拠であり、典型的な「口利き=政治的関与」である。

それだけ、安部首相は独裁的な権力をもってきているということであり、夫人までが水戸黄門の印籠になっている。マスコミ統制も効いている。これらのことが明らかになったことが、森友問題の本質である。

憲法違反の安保法案にもとづく南スーダンへの自衛隊派遣、その自衛隊の(戦闘状態を告げる)日報の隠蔽、さらに共謀罪・・・こうした今の危険な政治状態が「アベ政治」だ。

「アベ政治を許さない」の声をわれわれ一人一人があげていかないと、このままでは日本は歴史を逆戻りさせるという、とんでもない方向に進んでしまう。

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プロフィール

Author:田中全(ぜん)
高知県四万十市在住。
幡多と中村が自慢のおんちゃん。
幸徳秋水を顕彰する会事務局長。
FB(フェイスブック)もやっています。

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