名護との絆

 名護市と四万十市は友好交流を行なっている。

 旧中村市は、1974年、大阪府枚方市と友好都市提携を結んだ。両市にとって、ともに初めての提携であった。

 その後、枚方市は沖縄県名護市、北海道別海町とも提携を行なった。そこで、枚方市を軸として、これら4つの市と町が持ち回りで「友好都市サミット」を開くなど、各種交流を深めているのだ。

 私が市長になったのが2009年5月。その翌年2月、名護市長に稲嶺進さんが就任された。同年8月、「友好都市サミット」は、名護市制施行40周年を記念して同市で開かれた。

 私は、辺野古への米軍基地移設反対をかかげて当選した稲嶺市長に祝意を伝えるためにもぜひとも出席をしたかったが、あいにく四万十市民祭と日程が重なってしまったことから、やむなく副市長に代理出席してもらった。

 続く2011年7月、同サミットは別海町で開かれた。私はいよいよ稲嶺市長に会えるなと期待をして参加をしたが、今度は稲嶺さんの都合で名護市からは副市長が参加をされた。このサミットは、東日本大震災を受けて、将来大規模災害がおこったさいには互いに助け合うことを誓った「広域的大規模災害における友好都市間の相互応援協定」を結ぶという意義深いものであったが、私としては稲嶺さんにお会いできなかったことが大変心残りであった。
 次のサミットは、四万十市と枚方市の友好都市提携40周年を記念して、2014年、本市で開くことを決めて、別れた。

 しかしながら、私は今年4月の選挙に敗れ、5月で市長を退任した。残念ながら、市長同士として稲嶺さんに会う機会を失ってしまった。

 稲嶺市長は来年1月、再選をめざす市長選挙を戦う。辺野古への米軍基地移設の賛否を問う全国注目の大一番だ。

 きのう沖縄県仲井真知事は辺野古埋め立てを承認した。これは、沖縄県民だけでなく、日本国民全体に対する裏切りである。

 私は持論をもっている。地方自治体の首長(知事、市長村長)は、いわゆる政治家ではないということだ。少なくとも、私は自分のことを政治家とは思っていなかったし、そう呼ばれることがいやだった。

 首相は国会議員の中から選ばれるが、首長は有権者から直接選挙で選ばれる。よって、地方自治法で、首長には議会に制約されない強い執行権が付与されている。会社でいえば、代表権をもつ社長と同じだ。

 だから、首長は自らが掲げた公約に対しては、そこらへんの議員などよりも(もちろん議員も公約を守らなければならないのは当然であるが)、はるかに重い責任をもつのである。

 仲井真知事は、2回目の知事選挙で、それまでの主張を変え、普天間基地の県外移転を公約にした。そのことを県民、国民に約束をして勝った。なのに、今回また寝返った。この人にとっては、公約は選挙に勝つための道具でしかなのだ。首長が政治家、いや政治屋に落ちぶれてしまった。

「復興予算」というカネで県民を買収する。特定秘密保護法→靖国参拝に続く、安倍イズムの周到なシナリオだろう。いずれも民意と大きくかい離をしている。

 その民意をもう一度示すのが1月19日の名護市長選挙である。この選挙は、安倍イズムと国民の戦である。その先頭に稲嶺さんが立っている。

 四万十市民として稲嶺さんに、固い絆のエールを送ろう。
 そして、来年、稲嶺市長を本市に迎えよう。

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私は思想的には親米保守なので基地には反対しませんが、お金でつるのは反対です。基地が必要なら堂々と論理的に説得したらよろしい。また受け入れる自治体の側も我々が日本を守る。仮に四万十市に誘致するとしたら四万十市が日本を守るんだという誇りのほうが大事だと面白います。何故に地方の保守思想って金と公共事業なのでしょう?日本の保守思想の劣化を感じます。

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プロフィール

Author:田中全(ぜん)
高知県四万十市(旧中村市)在住。
幡多と中村が自慢のおんちゃん。

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