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四万十川と舟

台風18号による四万十川出水はここら下流域ではたいしたことがなく、被害もほとんどなかったことから、ホットしていたが、上中流域では死者行方不明が3名でているということで、驚いている。

いずれも川に流されたようだ。上流のほうでは、かなり集中的に降ったようだ。

うち1名(西土佐)は、所有の川舟が気になるからと、川に見にいってから、そのままになっている。捜索が続けられている。

川舟が絡んだ、このような事故は以前から繰り返されており、四万十川特有といえる。2年前も同じ西土佐で1名が行方不明になり、いまだ発見されていない。

なぜ、たびたび事故がおこるのか。それは、川舟が多いからだ。四万十川流域に生活する者にとって、昔から川舟は切っても切り離せない生活用具である。

アユやウナギ、エビをとる川漁のために。
さらに、ここら下流域では、冬場の青ノリをとるために。私の実家にも一艘ある。

いまはほとんどイグサはつくっていないが、かつては対岸の河原にイグサを運び天日で乾燥させるためにも、舟は欠かせなかった。

川が生活の一部になり、川がわれわれの生活を支えてくれていた。
だから、舟はいまでいえばマイカーと同じであり、台風などで出水する時は、あらかじめ適当な場所に避難させ、縄でしっかりと岸につなぎ留めなければならない。

それでも、舟のことが気になり、ちょこちょこ川に見に行く。そんな気持ちはよくわかる。

四万十川ほど、流域の人々の生活と密着した川は全国にもないだろう。
しかし、母なる川でも突然牙をむく。

川とのつきあい、折り合いはうまくしないと。
悲しい事故である。

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Author:田中全(ぜん)
高知県四万十市(旧中村市)在住。
幡多と中村が自慢のおんちゃん。
フェイスブック(FB)もしています。

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