箱根駅伝

 正月の楽しみの一つが大学箱根駅伝だ。今年も2日間、テレビの前で楽しませてもらった。今年は、これまでと違い、自分自身が去年から本格的???(というと恥ずかしいけれど)に、ランニングを始めたことから、ことさら興奮をしてしまった。

 この駅伝は大正9年(1920年)に始まり、今年が第90回という、長い伝統をもつことから、国内の各種駅伝大会の中で最も人気がある。

 その理由は、東京~箱根(108キロ)を往復するというコース設定のすばらしさに加え、正月2,3日に行なわれるという日程がいいこと、にあるらしい。テレビ中継が始まってからは、家でゴロゴロして見る正月番組として完全に定着をしている。視聴率も30%近くで、いわゆる「お化け番組」という。

 ところで、この駅伝を楽しんでいる自分が言うのはおかしいことはわかっているけれども、私はこの番組を、いつも心苦しい、後ろめたい気持ちで見ている。

 というのは、この駅伝は「東京一極集中」「東高西低」を象徴し、促進する一大イベントであるからである。この大会の主催者は関東大学陸上競技連盟であり、関東の大学でなければ出場できないのだ。

 学生、社会人を問わず、どんなスポーツでも国内で最も権威がある大会は「全日本」と名のつく大会であろう。そこで名実ともに日本一を決める。

 しかし、唯一の例外が大学駅伝であると思う。

 実は大学駅伝でも、「全日本」を冠した大会が11月、伊勢路で行なわれており、全国の大学が出場できることになっているが、この大会の歴史はまだ45回で箱根の半分。また、「全日本選抜出雲駅伝」もあるが、これも25回である。

 大学の駅伝チームは、これら3つの大会を年間目標に据えているが、ダントツに位置づけが高いのが箱根。全国の高校生ランナーにとっては、箱根を走ることが夢である。だから、有望選手はみんな、関東へ、関東へと進学する。大学側も猛烈なスカウト合戦を展開しているときく。新興大学などは、知名度アップのための営業戦略として、ケニア出身の留学生なども受け入れている。高校野球の「甲子園」と同じ現象である。

 私は、もろもろの東西対抗戦では、西を応援する。プロ野球もアンチ巨人で,トラキチを通している。大相撲では東の横綱の位が高いのが気に入らない。理由は理屈抜き、自分が西の生まれだからだ。東は権力の象徴にみえる。

 ならば、お前はなぜ東京の大学に進んだのか、東京本社の会社に就職をしたのか、と問われれば、返す言葉はありません。若いころは、こんなことは考えたことがなかった。還暦をすぎ、人生の第一ステージを終えた、いま時点での「総括」として、こう思うのです。

 競争、格差、貧困、過疎、高齢化・・・いまの日本社会の諸問題の象徴が「東京一極集中」。近代日本、特に戦後69年の歩みが、こんなに「いびつな」社会にしてしまった。なのに、TPP、新エネルギー政策(原発への回帰)など、さらにアクセルを踏み込んでいる。

 東京には多くの情報が集まるが、だからといって、東京にいれば、すべてが見えるわけではない。矛盾がより大きく露出している地方にいてこそ、「真実」がよく見え、日本全体を見通せる、のだと思う。

 私はそう確信している。
 いまさら、東京に未練はない。

 だから、今年も「幡多と中村から」発信していきたい。
 ここで考えていきたい。

 駅伝選手のように、息をハ~ハ~切って「走り」ながら。
 今年もどうぞ、よろしくお願いします。

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プロフィール

Author:田中全(ぜん)
高知県四万十市在住。
幡多と中村が自慢のおんちゃん。

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