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原尻の滝

きょう12月4日から、NHK「とうちゃこ」の火野正平さんは大分県に入った。
大分は私が就職して初めて赴任した地です。
採用はされませんでしたが、番組宛に以下の手紙を書きました。


  心の風景 原尻の滝

正平さん、スタッフのみなさんこんにちは。

私の心の風景は大分県豊後大野市旧緒方町にある原尻の滝です。

私が昭和51年大学を出て就職したのは東京に本店がある農協系金融機関(農林中央金庫)でした。

受け入れ研修後、最初は支店に配属されるのですが、私の行先は大分でした。大分にはそれまで行ったことがなく、不安な気持ちで生まれて初めての飛行機に乗って赴任しました。

職場には農協現地研修という制度がありました。新人に2週間みっちり農協現場の仕事を体験させるというものです。私がお世話になったのが緒方町農協でした。

私は組合長さんの家に泊めてもらうことになり、毎日緊張しながらも、奥さんがつくってくれるあったかい弁当を持って、駅近くにあった農協に通いました。

貯金窓口、ライスセンター、ガソリンスタンドなどいろんな業務を体験しましたが、印象に残っているのが農協の移動購買車に乗せてもらったことです。

緒方川の最上流部山中の尾平や上畑という集落にも行きました。マイクを流すと、農作業姿の女性たちが三々五々集まってくる。どんな奥地でも組合員がいる限り食料や日曜雑貨品を届けなければいけない、という農協の使命を身をもって教えられました。

その際、連れていってもらったのが原尻の滝でした。田んぼの真ん中で川幅が広くなった緒方川に突然底が抜けたような大きな段差ができ、水がドドーンと落ち込んでいる。

私はナイヤガラの滝には行ったことがないのですが、「東洋のナイヤガラ」と言われるだけあって、流れ落ちるすさまじい水量とけたたましい水音は、まさに「瀑布」という表現がぴったりです。

滝の下に降りると、広い滝壺の周りがぐるり水しぶきをかぶり、この世ではないような異様な景色でした。日本の滝と言えば山の上から落ちてくるものがほとんどであり、後にも先にもこのような形の滝には出会っていません。大分にいた3年間、この滝に魅せられ何度も通いました

緒方町はその後合併で豊後大野市となり、また緒方町農協も同じく、ぶんご大野農協から、いまは大分県農協となりましたが、社会人としてのスタートを切らせてくれた旧緒方町は私にとって第二のふるさとのようなものであり、そのシンボルが原尻の滝なのです。

正平さんもぜひこれぞ「瀑布」を訪ねてみてはどうですか。きっと、ビックリしますよ。


 高知県四万十市 田中全 64歳

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 豊後大野市ホームページより



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Author:田中全(ぜん)
高知県四万十市(旧中村市)在住。
幡多と中村が自慢のおんちゃん。
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