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明徳野球部考(2)

私の明徳義塾高校および明徳野球部に対するアレルギーはだいぶ減ってきた。

しかし、「明徳野球」(野球のあり方、戦術など)には、依然なじめない。抵抗感がある。

言葉を正確に言えば、今の監督の「馬渕野球」と言ったほうがいいと思う。その象徴が松井5連続敬遠(1992年)である。

勝負に徹する。
勝つ野球。
勝ちさえすればいい野球。

甲子園優勝は夏1回であるが、それよりすごい記録をもっている。20大会連続初戦負けなし。明徳は負けない。勝負強い。

守りの野球。試合運びがうまい。足を使う。バントが確実。相手のミスに乗じる。

松井5連続敬遠以降、明徳の野球はセコイとして、バッシングを浴びた。悪者イメージをもたれ、敵役になった。

しかし、それでも実績がものを言う。徐々に馬渕野球が見直されてくる。一目置かれる。特に、野球の玄人筋から。ダミ声の馬渕節に人気が出てくる。

いまでは名物監督とされ、マスコミからもてはやされている。タレント並である。

その人気の秘密は私にも理解できる。なにせ、実績がものを言うからだ。

レギュラーを固定せず、ベンチ総動員でたたかう。選手を巧みに操り、かつ将棋の駒のよう縦横無尽に使う。

そこには、個より組織重視という大原則がある。個は組織のために奉仕することが徹底されている。

野球はチームプレーであるから、一人ではできない。フォアザチームはあたりまえのことで、どこのチームも同じであると言えば、同じである。

しかし、明徳ではその程度が違うというか、異質であると思う。

その結果、卒業後、伸びる選手がいない。

その証拠に、これだけ甲子園に出場しながら、馬渕監督が使った選手でその後活躍する者がいない。プロ野球にも結構ドラフトされているが、これまで活躍した選手はほとんどいない。

あえてあげれば、森岡良介(中日→ヤクルト)、伊藤光(オリックス→DeNA)あたりが、そこそこ名が知られた程度。(伊藤はまだ現役)。2人とも県外から。

その点、大阪桐蔭は対照的だ。甲子園でも強いが、プロでも大活躍しているスターがたくさんいる。(あえて名前はあげない)

その理由は、明徳野球では、個々の選手の将来伸びる素質、可能性の芽を摘んでしまっているからだと思う。

あの丸々と太った大阪桐蔭の西谷監督の懐の深そうな風貌と、ギラギラと突き刺すような目の馬渕監督。その違い。

今年のセンバツで甲子園50勝に達したさいには、心底喜んでいた。また、国体、夏の甲子園、神宮大会と優勝したので、あと残るはセンバツだと、こだわっていた。

誰でも名誉がほしいものだが、あまり表には出さない。しかし、馬渕監督は正直者だ。

私はこれからも、明徳が甲子園に出れば、高知県代表として応援はする。しかし、こんな野球では、将来大成する選手はいつまでたっても出てこないと思う。(終り)、

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Author:田中全(ぜん)
高知県四万十市(旧中村市)在住。
幡多と中村が自慢のおんちゃん。
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