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玉城デニー

私は、今回の沖縄県知事選挙で勝利できた最大のポイントは、玉城デニーという候補者に恵まれたことだと思う。他の候補者だったら、果たして勝てたか、勝ったとしても8万票という大差にはならなかったろう。

開票直前、私は不安でたまらなかった。負けを覚悟していた。なぜなら、台風直撃の影響もあり、投票率は上がらないうえに、期日前投票が当日投票を上回ったことから、2月の名護市長選挙の二の舞になるのでは、と思った。

ところが、びっくり、開票と同時に、沖縄タイムズが当確を出した。私は、まさかと、思った。

私はこころで詫びた。沖縄の人たちは、また間違った選択をするのではないか、政府のなりふりかまわぬ圧力に屈してしまうのではないか、と疑ったことを。

勝敗を分けるポイントはいくつかあった。

期日前投票に動員をかける相手陣営は、おそらく動員数ではほぼ目標を達し、手ごたえを感じたのではないか。小泉進次郎は3度も来た。小池百合子まで。

しかし、今回は、こちらの陣営も対抗上、期日前に力を入れたので、その中身が違っていた。名護市のようにはいかなかった。

また、自民党、公明党支持者の2~3割がデニーに流れた。締め付け、圧力が反発を受けたこと。

これは、無党派層でも同じだ。あまりにもひどい沖縄への圧力に対して、沖縄県民のナショナリズムが目覚めた。7割がデニーに投じている。

ギリギリのせめぎあいの中で、こうした流れができたのは、玉城デニーがすばらしい候補者であり、その主張が、身振り手振りなどのパフォーマンスを含めて、沖縄の人たちのこころに響いたからだと思う。人間的魅力もほとばしり出ていた。

私は、今年1月、名護市長選挙の応援にいった時、デニーの演説をきいた。歯切れがよく、要点をおさえた話だった。この人は演説がうまいと感心した。

今回は、演説の模様はテレビでしか見れなかったが、大声で叫ぶだけの相手候補との違いは、歴然としていた。

また、訴えの内容も、相手を攻撃、分断するのではなく、「イデオロギーよりもアイデンティティー」を強調し、沖縄県民のこころの結びつき、統一を熱っぽく訴えた。

翁長知事が急逝し、後継者は誰になるのか、最初はゴタゴタした。これでは、着々と準備を進めてきた相手と対等に戦える体制ができるのか、心配だった。

しかし、翁長さんは、自分の後継の名前を遺言としてこのしていた。これで、一気に戦える形ができあがった。

それでも、並の候補者だったら、こうした結果は出なかったろう。玉城デニーだったからこそ、勝てたのだ。

選挙というものは総力戦であり、組織対組織の戦いという意味合いが濃いが、しかし、候補者個人の魅力、アピール力の勝負という面もある。

デニーの父親はアメリカ兵であることから、自らが沖縄の歴史、現実を「体現」している。だから、説得力があり、オーラがある。

デニーも普通なら出馬しなかっただろう。

デニーを立ち上がらせたには、やはり翁長さんだったのだ。

本当の勝利者は翁長さんだ。

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Author:田中全(ぜん)
高知県四万十市(旧中村市)在住。
幡多と中村が自慢のおんちゃん。
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