FC2ブログ

大逆事件サミットin新宮

10月6,7日、和歌山県新宮市で「大逆事件サミット」が開かれ、参加してきた。

同サミットは、2011年9月、私が市長時代、四万十市が取り組んだ「幸徳秋水刑死100周年記念事業」の一環として開いたのが最初で、以降、第2回、2014年10月、福岡県豊津(みやこ町)、第3回、2016年10月、大阪市で開催。私は全てに参加してきた。(第2,3回はこのブログにも掲載)

新宮に足を運ぶのは今回で3回目。いずれも大逆事件関連のイベントだ。今回も車で行ったが、新宮は遠い(海を渡れば近いのに)。幸徳秋水を顕彰する会の高知県会員は7名参加。

1日目の会場は、市役所前の福祉センター。ホール一杯250人の熱気に驚いた。
おそらく三分の二は地元の人たち。いつもながら新宮の会(「大逆事件」の犠牲者を顕彰する会)の動員力には舌を巻く。過去最多。年々、輪が広がっていることは心強い。

今年1月、熊野地方犠牲者6人の中の一人、大石誠之助が新宮市名誉市民になったことから、地元も盛り上がっている。

43362310_2174292142605137_998686252595150848_n.jpg   43173527_2174292219271796_3533176041994452992_n.jpg

山泉進明治大学名誉教授(大逆事件の真実をあきらかにする会)開会あいさつ。
地元フォークグループ「わがらーず」が事件をとりあげた「風の記憶」を歌った。

基調講演 伊藤和則(国際啄木学会理事)「石川啄木と大逆事件」
地元報告 上田勝之新宮市会議員、辻本雄一佐藤春夫記念館長「大石誠之助の名誉市民に関して」(経過報告)
全国各団体活動報告(秋水顕彰会ほか7団体)
「新宮宣言」採択
閉会挨拶 二幸通夫 「大逆事件」の犠牲者を顕彰する会会長(新宮)

2次会の交流会も同会場で。
全国からの顔なじみの人たちが多く、情報交換をしながら、お互いの取り組みへのエネルギーをもらう。

この2年間で、共謀罪法が強行された。大逆事件は過去の出来事ではないことを、広く知らしめていくことの重要性。互いに確認をし合った。

 43765079_2182452278455790_1325031319582801920_n.jpg   43688323_2182452225122462_8665032511782387712_n.jpg

2日目は、熊野地方事件犠牲者6人顕彰碑の隣に、新たに、大石名誉市民決定と今回のサミットを記念する木柱「自由・平等・博愛」を除幕。全員で記念撮影。

 43286809_2175535385814146_8680005192978006016_n.jpg   43385744_2175535312480820_4876138051174137856_n.jpg   

続いて、市営南谷墓地の3名の墓(大石、高木顕明、峯尾節堂)を弔った。
そこで、一応解散。

 43331296_2175759905791694_6176424041235087360_n.jpg   43206444_2175759989125019_1194045691911995392_n.jpg   43375233_2175759945791690_6643761459937411072_n.jpg

私らは、今年市内にオープンした「熊野・新宮 大逆事件資料室」を見学した。

 43657210_2178263972207954_1058197383873036288_n.jpg   43415419_2178264002207951_8458845034710564864_n.jpg

その後、少し時間があったので、新宮の町を一望できるという神倉神社に登った。急な石段を、は~は~ 言いながら。

大平洋、熊野川に包まれた、新宮のまちの一大パノラマ。とても、人口2万9千人のまちには見えない。雄大で、スケールが大きい。

これこそ、暗黒の明治時代、大石らのような日本を代表する知識人を生んだ風土なのだ。底知れぬ奥行きと広がりをもつ熊野。

 43471317_2177185745649110_4274244224825688064_n.jpg   43426732_2177185685649116_4842219573451161600_n.jpg

往路は串本の海岸廻りだったので、帰りは熊野川を遡り、本宮~中辺路~田辺に出た。途中、請川の成石平四郎・勘三郎兄弟の墓を参った。

 43328101_2175760049125013_4322857958921732096_n.jpg

和歌山からフェリーで徳島に渡り、ぎりぎり、その日のうちに家に着いた。

翌日、幸徳秋水、坂本清馬墓に参り、サミット報告。
ともに、同志誠之助が新宮市名誉市民になったことを喜んでいた。

次回サミットは、2年後を目途に、神戸開催となりそう。


「第4回大逆事件サミットin新宮 宣言」全文

 大逆事件で刑に処された26名、うち24名への死刑判決、実に4分の1にあたる6名が、ここ熊野新宮の地に生きていた人たちで、次代を担うべき若者も含まれていました。現在から見れば、この土地の先人たちへの強力な弾圧であったと考えられます。
2011年「大逆事件100年」を期して高知県四万十市で産声をあげた「大逆事件サミット」は、福岡県みやこ町、大阪市と続いて、今回、熊野・新宮市での第4回開催となりました。
 私たちはこの第4回サミット開催の記念として、「志を継ぐ」碑のそばに、115年前「平民社」が発足時に掲げた「自由、平等、博愛」の木柱を建立します。直後の「大逆事件」によって葬り去られたこの理念を、改めて心に刻むためです。
 いま、基本的人権の尊重、国民主権、平和主義を掲げた日本国憲法が改悪の危機にさらされています。わたしたちの代表であるべきはずの国会の審議は、空疎な言葉が氾濫し、真摯に問題と向き合おうとしない政府の態度は、「異質な者」を排除するような社会の動きを助長する風潮に、側面から加担しているように感じられてなりません。
 ここ熊野・新宮の地に集まった各団体。各個人が、いま述べてきた共通の理念のもと、未来に向けた宣言として、「第4回大逆事件サミットin新宮」をここに宣します。

 2018年10月6日
 大逆事件サミット連絡会議
 

コメントの投稿

非公開コメント

三星堂ソーダファウンテン

詳しいレポート掲載ありがとうございます。次回の神戸開催が楽しみです。神戸・元町通商店街には、かつて「三星堂ソーダファウンテン」がありました。
プロフィール

Author:田中全(ぜん)
高知県四万十市(旧中村市)在住。
幡多と中村が自慢のおんちゃん。
フェイスブック(FB)もしています。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR