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大山 蒜山

大山の紅葉が見たくなった。

今年7月、松江に出かけたさい、米子の海岸線から丸く膨らんだ別名伯耆富士を遠くから眺め、懐かしさを覚えた。

大山は見る角度で姿が違う。30年ほど前、岡山に勤務していたころ、蒜山からスカイラインを通り、まぶしく光る紅葉の先に、ノコギリのように岩肌をむき出しにした頂を見た。その印象が強く残っている。

ネットで調べていたら、大山と蒜山を同時に見られる絶景ポイントがあることを知った。この季節、雲海と日の出が同時に見られるというので、11月3日、夕方車で家を出た。

岡山から北に入り、中国道、米子道を通り、夜11時ごろ蒜山サービスエリアに着いた。多くの車が止まっていた。みんなと一緒に車中泊。

日の出が6時半ということで、5時をまわったところで起き、車のエンジンをかける。すぐの蒜山インターを降り、蒜山大山スカイラインに入る。真っ暗な中、くねくねの山道を登ると30分ほどで、鬼女展望台(標高900m)に着いた。

先に何台も来ている。車の中で待っていると、東側の空がだんだん赤くなってくる。外へ出る。雲海は墨絵のようだ。蒜山三座(上・中・下)のまるい尾根の稜線が少しずつはっきりしてくる。いよいよ日の出だ。光線の矢が放たれた。

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ふと、北に振り向くと、おおっ、二つの山がにょきっと首を出していた。手前の尖ったのが烏ヶ山、向こうのゴリゴリしたのが大山だ。とても富士には見えない。別の山が朝日を浴び、白く光っている。感動で寒さはない。

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蒜山は女性のふくらみなら、大山は男のガリガリ頭。

1時間ほど、幻想世界に没入したあとは、霧が晴れてきた蒜山麓へUターン。牧場や高原野菜畑のなだらかな丘をぐるり一周。朝霜が光り、しっとり濡れた高原。紅葉はピークをほんの少し過ぎているが、見ごろという感じ。紅葉が朝日に輝き、一段と映える。

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スカイラインに戻り、再び大山方面へと進む。鬼女台、鏡ヶ成を過ぎると、山の斜面を降りたり昇ったり。黄色で埋まった樹海の中を進むと、各所でガリガリの山頂が迫ってくる。鍵掛峠では、色鮮やかな衣を着て首を出す。息をのむ気高さ。

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枡水高原では双子の富士山になった。
ここで動悸を鎮めるため、一息入れる。米子、弓ヶ浜を眺めながら熱いコーヒーを求め、飲む。

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大山寺は紅葉の絶頂だった。駐車場からの長い坂道と階段は大勢の人であった。
神仏混合の山だが、大神山神社奥宮までは足が動かなかった。

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大山寺が観光の中心軸とすれば、後半のスタートは豪円山のろし台からの眺め。噴火口なのか山肌崩落跡なのか。大きな口を開いている。

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ここから先の東側麓までは足を延ばす人は少ないようで、車の数もぐっと減る。道も対面一車線で狭くなり、わが地元の「酷道」439、441号のよう。

香取展望台以降、大山は遠く離れていき、頂上が見えない。代わって、船上山という耶馬渓を思わせるような岩場がそそり立つ。割れ目から小さな滝が落ちていた。

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道はますます狭くなり、対向車もない。紅葉もない樹林ばかり。急カーブが連続の暗い道。人家もない。この道で大丈夫かと不安になってきたが、進むしかない。

やっと開けた。家も畑もある。ほっとした。
しかし、めざす最後のポイント地蔵峠には、なかなか着かない。まだか、まだかと繰り返して、やっとこさ。

ここは枡水高原の真裏になる。ごぶさた、遠くに山頂がくっきりと見えた。大山が連山の中心に座っていることがわかるポイント。来た甲斐があった。

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さらに先を進めば、もう少しで朝通った鏡ヶ成に至り、大山を一周することになるが、ここまででもう満足、満喫。

ぐるり山を背に倉吉に向かった。この道がよかった。なだらかに下る直線道路で、柿の実が熟れるのどかな里の秋。ピリッと冷え、引き締まった空気は、四国にはない、山陰特有のものだと感じた。

途中に関金温泉。車中泊で体がもぞもぞしていたので、日帰り入浴の市営施設に入った。これがまたよかった。ゆっくり、たっぷり温泉に入るのは久しぶり。明るい時間に入るのは、また格別。

倉吉には7月も来て、いい雰囲気だったので、今回も泊まりは倉吉と決めていた。前回見逃した市立美術館に入り、白壁土蔵群の通りの気になっていた店などを覗いた。

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秋の日は短いもので、夕方5時には薄暗くなるが、きょうは朝5時から動いているので、長い一日となった。しかも、たっぷり中身が濃かった。

大山のおかげである。一日中、雲に隠れることなく、全身をさらけ出してくれた。
ありがとう、大山。

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Author:田中全(ぜん)
高知県四万十市(旧中村市)在住。
幡多と中村が自慢のおんちゃん。
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