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湯原 勝山

その日(11月4日)のうちに家に帰ることにしていたので、倉吉のホテルは朝8時に出た。

まっすぐ蒜山に戻ることにし、南に国道(美作街道)を走る。すぐに右手に大山が見えてきた。朝日を浴びた青空にくっきりと。きのうはあの麓をほぼ一周したのだ。

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大山が消えると、入れ替わるように蒜山が目の前に迫ってきた。きのう見た裏側だ。大山と違い、蒜山はどの方向からみても、丸くてなだらか。同じ形だ。

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山道をまっすぐに登っていくと峠に長い犬挟トンネルがあり、これを抜けると岡山県の蒜山高原に入るのだが、トンネルを出たとたん霧の中に突っ込んだ。前が見えない。ライトをつけ、ゆっくり進む。

きょうがきのうなら、すごい雲海が見えたことだろうにと残念に思ったが、逆に朝の高原の紅葉は見ることができなかっただろうから、よかったのかも。

蒜山は30年ほど前、岡山に勤務していたころは、真庭郡八束村といって、私の地元と同じ名前(私の母校は八束小、八束中)だったのに、いまは郡全体が合併して真庭市になっている。

きのうは蒜山インターで降りたが、きょうはここからは高速には乗らず、特産の蒜山ダイコンを道端で勝ってから、国道を下った。すぐに湯原温泉に着いた。

湯原温泉は、その頃いまは亡き両方の父を連れてきたことがある。ダムの真下の露天風呂に入ったことがなつかしい。いまと同じ紅葉の季節だった。

温泉街に入る手前で、その湯原ダムサイトに行ってみたが、ダム湖は霧に覆われていた。まわりの山と放水口はなんとか見えた。

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記憶にあるのはダムと、宿の玄関横に大きなサンショウウオがいたことぐらいだが、こじんまりとした温泉街で、なかなかいい。こんな風情があるところだったのか。川のせせらぎも聞こえる。年をとったので、味わいがわかるようになったのかも。

普通、ダムはまわりの景色を台無しにするものだが、ここはダムがシンボルになっているぐらいだから、うまく融合した景観をつくりだしている。露天風呂人気ランキングで、西の横綱になっているのもうなづける。

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いまはオオサンショウウオは旧湯原町役場前のハンザキセンターの水槽にいるときいたので寄ってみると、いたいた。どず黒い斑点が、ウツボにも似ているが、ゴジラを横にしたみたい。

オオサンショウウオのことを、ここらではハンザキという。生命力が強い(生きた化石)ので、「半割き」にしても生きているという意味らしいが、残酷な言葉だ。

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隣の旧役場建物は、いまは真庭市の湯原支所(振興局)として使われているというが、びっくりしたのは、古い木造建物で昭和初期にタイムスリップしたよう。もとは小学校だったらしい。すばらしい。映画ロケにも使えそう。歴史的建造物としてぜひ保存活用してほしいと思った。がんばれ、湯原。

国道に戻ると、旧勝山町に入る。神庭(かんば)の滝入口の標識がみえる。谷を右に5分ほど入る。前に3,4回来ただろうか。ずいぶん久しぶり。

紅葉の絶頂で、青い空と白い水のコントラストに息を呑んだ。山も水も空も光り輝いている。1年間で一番美しいであろう瞬間に来られた幸運に感謝。風格と品格。日本の滝100選の中でも一番いい。一層好きになった。新緑の季節にまた来たい。

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勝山のまちは木材の集積地として有名だが、小さな城下町でもある。ここに本社がある銘建工業が高知県にも進出している(おおとよ製材)。最近では、暖簾(のれん)のまちとして売り出していることをテレビで知った。なるほど、通りのどの店、家も暖簾をぶらさげている。

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ここに来ると「御前酒の辻本店」に寄ることにしている。最近は酒だけでなく、酒蔵の天井桟敷を西蔵という名前のレストランにして人気を呼んでいる。ちょうどランチを食べたが、美作の味にこだわっており、なるほどと思った。

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いまの岡山県は、江戸時代は、備前、備中、美作に国が別れていた。作州浪人宮本武蔵の作州が美作だ。吉井川、旭川の上流、中国山地の山国だが、山陽道と山陰道の間に位置するので、両地の往来があり、独自の文化がつくられている。中国山地は山というより、なだらかな丘という感じであり、四国や九州の山地とは違う、豊かさを感じる。

辻本店の前の旭川には、かつては高瀬舟の発着場があったそうだ。
勝山は出雲街道だけでなく、舟運でも栄えたまちなのだ。

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Author:田中全(ぜん)
高知県四万十市(旧中村市)在住。
幡多と中村が自慢のおんちゃん。
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