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国家偽装

“ 国家が総力を挙げて作り上げる大きな嘘は、いつの時代でも見破ることは容易ではない ”

2年前にみた映画「望郷の鐘 満蒙開拓の落日」(山田火砂子監督、現代プロダクション)の冒頭字幕で流れた言葉である。

今の日本は再びこの言葉通りの状況になっている。

国会で問題になっている毎月勤労統計の偽装問題。官邸の圧力で厚生労働省が統計データの集計方法を変えたというもの。

参考人として呼ばれた担当官僚は、そのことを否定しているが、状況証拠からみて、ウソを言っていることは明らか。

なぜ、そんなことをしたのか。
アベノミクスの成果を大きく見せるためである。

安倍首相は、この間、自らの経済政策の成果をPRするために、雇用が増えた、賃金が増えた、だから景気が回復していると、さかんに自画自賛してきた。

しかし、国民にはそんな実感はない。逆に生活はきびしくなっている。各種アンケートはみなそうだ。

そのギャップの原因が、政府により偽装された統計にあった、ということがこれではっきりした。

統計の偽装については、先の国会で成立した外国人材活用法案でも行われた。法案の根拠になるような統計データは間違いだらけであった。しかし、法案の一部は削除されたものの、基本部分は強行採決された。

国民の生活に直結する国の政策の根幹にかかわる部分の統計が、政府に都合がいいように作られているのだ。

森友加計学園問題においても、財務省の文書が官邸の意向で書き換えられていた。

国家ぐるみでウソをついているのは、沖縄辺野古基地問題でも同じである。

沖縄の反対の声を無視して埋め立てを強行している国の唯一の言い分は、普天間基地の危険性を除去するため、その代替基地として辺野古は必要だということ。

しかし、仮に辺野古に基地ができても普天間は返還されない。辺野古では滑走路が長くとれないからだ。

米軍にとって絶好の条件にある普天間の代替のためには、民間空港である那覇空港を共同利用させことを条件として出している。しかし、こんなことを玉城知事が認めるはずがない。

日本政府は、このことはわかっている。稲田防衛大臣の時、ポロリと漏らしたことがあり、すぐに周りが必死で否定をしたことを覚えている方も多いであろう。

また、辺野古には、普天間にはない軍港や弾薬庫もつくられることから、代替どころか新基地なのだ。

要するに、いまの日本政府はウソで固められているということだ。

それなのに、国民の怒りが沸騰しない原因の一つは、マスコミ等、各種報道が、政府批判に及び腰で、真実を十分に正確に伝えていないことがある。NHKを筆頭に、報道機関が政府にコントロールされているからだ。

「報道の自由各国ランキング」というのがある。これでは、日本は67位。いわゆる先進国では最下位グループであり、韓国よりも低い。

http://yorozu-do.com/press-freedom-index/

最近のNHKニュースを見ると、戦前の大本営発表はこんなものだったのだろうと思う。安倍首相や菅官房長官の発言をたれ流すのがやたら多くなった。「お上には逆らってはいけない」という雰囲気を蔓延させている。

そこで、冒頭の言葉に戻る。

国家が総力を挙げて作り上げる大きな嘘は、見破るのはむずかしいが、それに気づいている人がいかに声を上げるかに、かかっている。

声を上げよう。
黙っているのは嘘をつく側の思うつぼである。

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