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檻の中のライオン

1月23日、はた九条の会連絡会と戦争法を許さない幡多の会では、いま話題のひろしま市民法律事務所の楾(はんどう)大樹弁護士を招いて憲法講演会をおこなった。会場、四万十市社会福祉センター、87名参加。

講師はライオンのTシャツを着て、いろんな動物のぬいぐるみを使いながら、「ライオン=国家権力」と「檻=憲法」というたとえ話を使って、2時間たっぷり熱弁をふるった。要旨は、以下のとおり。

・百獣の王ライオンは強くて頼りになるので、私たちが人間らしく生活できるように、仕切ってもらおう。

・しかし、ライオンは強いけれど我儘なところがあり、いつ暴れ出すかわからないので、約束を交わして、私たちで檻を作って、その中に入ってもらおう。(立憲主義)

・ライオンも多くいるので、どのライオンにするかは私たちが決める。(選挙)

・ライオンが檻を壊さないよう、性格の違う3頭のライオンが入り相互監視してもらう)。(三権分立=国会、内閣、裁判所)

・ライオンは檻を大切にしなければならない。(憲法尊重擁護義務)

・ライオンが檻から出られないよう、檻は頑丈に作っておこう。(憲法改正発議には国会議員の3分の2の賛成が必要)

・しかし、ライオンは檻から出たくてしょうがないので、檻を簡単なものに改造しようとたくらんでいる。(自民党改憲案=上記発議を2分の1に)

・外敵から守ってやるからと巧妙な言葉を使って(集団的自衛権)、檻から少し出してくれと言って、出られるようにしてしまったのが2015年の安保法制。

・場合によっては、裁判をしてもライオンを取り押さえてもらいえない場合がある。(高度に政治的な問題では裁判所は判断を回避=統治行為論。)

・だから、私たちはライオンが暴れないよう常に見張りを怠ってはならない。檻にも関心をもたなければならない。


ざっとこんな話であった。なるほど、わかりやすかった。憲法は、ライオンの獰猛さから、われわれを守ってくれる檻の役割を果たしているのだ。

憲法の大切さはわかっているようで、漠然としており、周りに話すにも説明することが難しくて、躊躇してしまうので、こういうたとえ話でなら、話しやすい。

会場で私も買った、楾弁護士が書いたテキスト本「憲法がわかる46のおはなし 檻の中のライオン」(かもがわ出版、1300円+税)は、2年間ですでに11刷を数え、ベストセラーになっている。

帯には、憲法学者小林節教授による「いま、いちばんわかりやすい憲法の入門書」という推薦文が書かれている。中学生向けの公民教科書にも採用されているとのこと。

楾弁護士は、この日の講演が258回目、翌日も高知市で午前午後2回するという。子供向け絵本、Tシャツ、バッチなども販売しており、本業の弁護士業は大丈夫なのだろうかと心配になるくらい、講演活動に燃えているという感じ。

しゃべりだしたら、止まらない。時間はいくらあっても足りないよう。43歳の若さゆえだろう。

ライオンはすでに檻を出てきて、ウロウロしている。牙をむかせないように目をそらせてはならないということがわかった。

それにしても。楾(はんどう)という名前は、超めずらしい。広島でもわずかしかないという。本来の読みは「はんぞう」で、湯水を注ぐために柄の半分差し込まれている器、を意味する語だそうだ。

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Author:田中全(ぜん)
高知県四万十市(旧中村市)在住。
幡多と中村が自慢のおんちゃん。
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