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高知を勇気づけた作家たち

「高知市民の大学」というのがあり、5月21日、そこに呼ばれて、幸徳秋水の話をしてきた。

同大学とは、「時代や地域が必要とするテーマを取り上げた講義を開き、市民の知的開発及び教養の向上の機会を提供する」ことを目的に、同大学運営委員会、高知市教育委員会、高知市文化振興事業団の共催で開いているもの。昭和54年からスタートしている。現在は、ややこだわり、専門的なテーマで、1講座15回コースを年2回開いている。会場は、かるぽ~と会議室。

私は高知市民ではないので、この大学のことは最近まで知らなかった。今回、高知大学の先生から依頼があったものだが、同運営委員会はどうも高知大学関係者(現役、OB)が中心になっているらしい。市民に開かれた大学にしようということで、行政(高知市)と連携して開いているようだ。行政からは補助金(運営費)が出ている。

高知市では、ほかに昭和26年から続いている「夏季大学」もある。こちらのほうは、幅広い市民を対象に、芸能人や文化人を含む気軽に聴ける講師陣としている。会場も、かるぽ~と大ホール。四万十市民大学は、こちらのほうと同じ内容だ。

「市民の大学」今回の講座(85期)は、「高知を勇気づけた作家たち(その2)」というテーマ。高知県にゆかりのある作家について話をするもの。

幸徳秋水は一般的な意味での作家ではくくれない多彩な顔をもつ。思想家、ジャーナリストであり、革命家、社会主義者、アナーキスト・・・。ここでいう作家とは、文章を書く人、モノ書き、という意味ぐらいに、広くとらえている。漫画家だっている。
 
今回選ばれた15人は、以下のとおり。

田岡嶺雲、河田小龍、倉橋由美子、中脇初枝、横山泰三、岡本弥太、幸徳秋水、上林暁、平尾道雄、馬場孤蝶、司馬遼太郎、槙村浩、寺田寅彦、青柳裕介、田岡典夫

2015年、先に開かれた「その1」(77期)では以下のとおり。

紀貫之、河田小龍、植木枝盛、大町桂月、寺田寅彦、大原富枝、吉井勇、安岡章太郎、宮地佐一郎、宮尾登美子、山本一力、坂東眞砂子、横山隆一、やなせたかし、西原理恵子

講師も多彩。それぞれの一家言のあるひとたち。このシリーズは大学の先生は少なく、高知県立文学館やそれぞれの人物記念館等の学芸員が多い。

高知市民の大学

いわゆる作家ではくくれない者が多いのが高知県の特徴か。

その中でも漫画家が多いのが目立つ。横山泰三、青柳裕介、横山隆一、やなせたかし、西原理恵子。「まんが甲子園」は高知だもの。

絵師河田小龍、科学者寺田寅彦は2回とも登場している。

幸徳秋水以外でも、田岡嶺雲、植木枝盛、槙村浩は、思想家、社会運動家といえる。中江兆民がもれているのが気になる。

紀貫之は、たまたま土左日記を書いた、平安時代の役人であり、歌人だ。


私は、今回、幸徳秋水はなぜ高知ではなく中村で生まれたのかについて持論を話した。

秋水は町人(平民)の子であったが、母方は士族であった。そんな異例の縁組ができた背景には、中村藩断絶以降、中村は町人中心のまちになったという歴史がある。秋水は身分や階級に敏感な子として育った。中村の歴史や文化が秋水を生んだ。

このことについては、以前、このブログに書いている。
http://hatanakamura.blog.fc2.com/blog-entry-435.html

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Author:田中全(ぜん)
高知県四万十市(旧中村市)在住。
幡多と中村が自慢のおんちゃん。
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