秋水、文子で日韓交流
7月23日、韓国聞慶市(ムンギョン)で開かれた金子文子追悼式に参加してきた。
きっかけは今年5月、韓国独立運動、アナキズム研究者の金昌徳(キムチャンドク)さんが幸徳秋水を訪ねて四万十市中村に見えたこと。秋水の自由平等思想は韓国独立運動家に影響を与えたという。
在日朝鮮人だった朴烈(パクヨル)とその妻文子は関東大震災の年、東京で弾圧逮捕され、大逆罪で死刑判決を受けた(無期懲役に減刑)。6月、四万十市と高知市で自主上映した韓国映画「金子文子と朴烈」で描かれた通りである。
文子の墓は朴烈の生地聞慶にあり、韓国独立のために闘った日本人として顕彰され、毎年命日、墓前で追悼式が開かれている。昨年、文子は韓国政府から独立有功叙勲も受けた。墓は朴烈義士記念館の敷地内にあり、2人の詳細な展示の中に秋水も紹介されていた。
いま日韓が対立しているように見えるが、それは為政者レベルでのことであり、しかも過剰に報道されている。
今回肌で感じたのは、韓国国民一般は日本に対して友好的であること。過去の歴史に関しても、為政者と国民を分けて考える冷静さと懐の深さをもっている。追悼式、交流会でも大変な歓迎を受けた。
韓国はかけがえのない隣国。日本国民としても冷静対応で、今後も継続的に友好交流を一層深めていくことが大切だと思う。
高知新聞「声ひろば」投稿
2019.8.2

きっかけは今年5月、韓国独立運動、アナキズム研究者の金昌徳(キムチャンドク)さんが幸徳秋水を訪ねて四万十市中村に見えたこと。秋水の自由平等思想は韓国独立運動家に影響を与えたという。
在日朝鮮人だった朴烈(パクヨル)とその妻文子は関東大震災の年、東京で弾圧逮捕され、大逆罪で死刑判決を受けた(無期懲役に減刑)。6月、四万十市と高知市で自主上映した韓国映画「金子文子と朴烈」で描かれた通りである。
文子の墓は朴烈の生地聞慶にあり、韓国独立のために闘った日本人として顕彰され、毎年命日、墓前で追悼式が開かれている。昨年、文子は韓国政府から独立有功叙勲も受けた。墓は朴烈義士記念館の敷地内にあり、2人の詳細な展示の中に秋水も紹介されていた。
いま日韓が対立しているように見えるが、それは為政者レベルでのことであり、しかも過剰に報道されている。
今回肌で感じたのは、韓国国民一般は日本に対して友好的であること。過去の歴史に関しても、為政者と国民を分けて考える冷静さと懐の深さをもっている。追悼式、交流会でも大変な歓迎を受けた。
韓国はかけがえのない隣国。日本国民としても冷静対応で、今後も継続的に友好交流を一層深めていくことが大切だと思う。
高知新聞「声ひろば」投稿
2019.8.2
