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コロナ政局

2月27日、安倍首相が唐突に、全国一斉学校休校を打ち出したことで、コロナ問題のフェイズが一転政局に変わったと思う。

中国で新型コロナウイルスの感染が始まってから、日本政府の対応は後手後手であった。政府が専門家会議を招集したのは最初の死者が出たあとの2月16日。

クルーズ船乗客を船内に閉じ込めたことにより、感染培養船となり、感染を拡大させることになった。さらに、検査で陰性の者を下船させ、公共交通機関を使ってそのまま帰宅させた。こうした対応の失敗が内外から総批判を浴びていた。

同時に、国会では、桜を見る会、検察庁人事問題(定年延長)で、安倍首相はまともな答弁ができない。内閣支持率は逆転、「支持しない」のほうが「支持」を上回った。安倍首相は窮地に追い込まれた。

そこで起死回生を狙い、逆襲に出たのが、全国学校一斉休校。
突然の奇策に、大混乱、パニック状態になった。

マスコミ、報道はこの問題に集中。クルーズ船の問題は吹っ飛んでしまった。再逆転で、主導権は安倍首相が取り戻した形になった。

この奇策を思いついたのは誰だろうか。安倍首相にそんな知恵はない。取り巻きのだれかだろう。専門家会議で議論もせずに決めたのだから。

これに呼応するように、28日、鈴木北海道知事が非常事態宣言で外出禁止令を出した。危機をさらにあおるには効果てきめん。いまパニックの輪は全国に急速に広がっている。

鈴木知事は自民党の知事。すぐに加藤厚労大臣は北海道をモデルにしたいと賞賛した。安倍首相に助け船を出すための、連携プレイ=パフォーマンスであると思う。鈴木知事はきょう29日、安倍に会うという。

そもそも、コロナウイルスは高齢者の致死率は高いが、子供はきわめて低いので、政府も「冷静な対応」を呼び掛けていた。現にいま時点の死者10名は70歳以上ばかりだ。学校を閉鎖しても、さほど意味はない。

なのに、この奇策を使ったのは、安倍首相が窮地に追い込まれたから。

安倍首相は「大切な子供の命を守るため」と言っているが、そらぞらしい。

政府のコロナ対応は、最初から国民の命を守るという熱意も緊張感も感じられない。

ここに至っては、国民の命を守るというよりも、この問題を自分の権力維持のための政局に利用しようとしている本音がありありみえる。学校現場の混乱なんかどうでもいいこと。

コロナウイルスはこわい。その影響がどこまで拡大するか、だれにもわからない。だから、今回の奇策に対しても、だれも全面的に批判しにくいような雰囲気がある。

いま政府は不安をあおればいいと考えている。批判を封じるために。それが効果をあげているようにみえる。そこがこわい。

対外的来な危機をあおって、国家総動員法であの戦争に国民を巻き込んでいったのと似ていると思う。

今回の奇策は、どちらにころんでも政府はたたかれない。いずれコロナが収束すれば、よくやったと決断をほめられる。感染拡大しても、やるべきことはやったと弁解できる。

今回の安倍の奇策で瀕死状態の安倍は息を吹き返すのではないか。憲法改正につながる歴史のターニングポイントとして記録されることになるのではないか。それが、こわい。

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Author:田中全(ぜん)
高知県四万十市(旧中村市)在住。
幡多と中村が自慢のおんちゃん。
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