四万十市議会

 四万十市議会議員選挙が始まった。投票は13日。

今回引退される議員さんも多いが、再選をめざす方、また新たに挑戦をされる方々、ともに堂々とした論戦による、ご健闘を祈りたい。

私は4年間、市議会とは多くの議論をした。行政経験のなかった私は、議会から多くのことを教えてもらい、学ばせてもらった。多くの議員さんに、お世話になったお礼を申し上げたい。

 地方自治体にとって議会の役割はきわめて重要である。執行部(市長)と議会は車の両輪と同じである。進む方向は「市民の幸せ」。両輪がうまくかみ合わないと、車は脱輪か、制御不能になる。市政運営も両者が健全に機能しないと停滞するか、あらぬ方向に進んでしまう。

「健全に機能」とは、適度の緊張関係にあるということ。議会は執行部のチェック機関であるから、仲が良すぎる「馴れ合い」は困る。だからといって、執行部をいじめる目的の「反対のための反対」も、なお困る。議員には市民の声を代弁する重要な役割がある。市民の声を広く吸収し、まじめで建設的な提言・提案をすることが求められている。

私は議会とは多くのテーマや政策で議論を闘わせる中で、多くの批判ももらった。そうした意見や批判を政策に反映させて、議案にまとめ、提案したつもりである。

だからだと思うが、4年間を通して、予算を伴う議案については、ほぼ100%原案通り承認をしてもらえた。市政運営も、ほぼ円滑に行なうことができたと思っている。

 「ほぼ」と書いたのは、一つだけ例外があったから。市民病院問題である。市民病院の経営改善については、私の重点公約であったこともあり、重要課題として取り組んだ。それだけに議会とも、熱い議論をした。

市民病院は市民の命と健康を守るために重要な役割を果たしている。市内で唯一全身麻酔手術ができる等、高度な医療の提供、つまり急性期医療を担っているからだ。これは公立病院だからこそできる機能。場所も市街地のどまん中。私は、市民病院を公立病院として存続させることを大前提においた。市民もそれを願っていた。

そして、医師数の回復を軸に→医療体制の回復・拡充、を目指した。そのための財政支援は、市が責任をもって行なうことを約束した。

しかし、議会はこれを容易には認めてくれなかった。
平成23年度予算に計上した市民病院会計の資金繰り支援のための一般会計からの7700万円の繰り入れは、2度否決され、3度目にやっと通してもらった。また、翌24年度の同8600万円は、繰り入れを止められ、「貸し付け」に修正された。理由は、病院の経営努力が足りないということ。「貸し付け」には、当然返済が求められる。

実際は、病院への繰り入れは、私が市長就任前の平成19年度3億円、20年度2億2000万円だったものが、23年度以降は、医師数の回復とともに、職員の賃金カットなしでも上記程度に減少。議会からは医療体制をどう充実させていくかの提案はないのに、病院への資金繰り入れには大変きびしかった。

しかしながら、25年度の繰り入れ3500万円は、一言の反論もなく、無修正でそのまま承認してもらえた。医療体制の回復等、さらなる経営努力を認めてもらえたからだと思っている。

市民病院は、医師数をもっと増やし、医療体制をさらに充実させれば、自ずと経営収支は改善される。この間の、経過がそれを証明している。そのための汗を、議会も一緒にかかなければならない。それが「車の両輪」というものである。

 新しく選ばれる議員さん方が、この問題にどんな姿勢で臨まれるのか、注目したいと思う。

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プロフィール

Author:田中全(ぜん)
高知県四万十市在住。
幡多と中村が自慢のおんちゃん。
幸徳秋水を顕彰する会事務局長。
FB(フェイスブック)もやっています。

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