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コロナ政局8 専門家会議(4)

最近、新型コロナ対策専門家会議のメンバーの顔を見ることがなくなった。あれほど連日テレビに登場していた尾身茂氏(副座長)の顔も見ない。

政府が発した緊急事態宣言が解除され、いまは段階的に普段の生活に戻りつつある状況にはあるが、いずれ第2派、第3派が来ることは間違いないところである。

いまでも連日、東京を中心に、新規感染者が確認されており、いつまた感染が拡大転ずるのか、みんな不安をかかえながら、オドオドとした生活をしている。マスクはいつまですればいいのか、夜の店には行っていいのか、迷っている。

専門家会議の役割は終わったのか。危険だ、危険だと、注意を喚起する局面だけでなく、いまはどこまでなら安心で、どこまでが危険なのか。専門家が話してくれればみんな安心する。みんなそれを望んでいる。

専門家の立場からすれば、そのことを話したいのだと思う。しかし、いまはその場が与えられていないのではないか。

結局、専門家会議は政府に都合がいいように使われているということだと思う。

そのことは、なぜ政府が専門家会議の議事録作成を頑強に拒んでいるかを考えてみれば、明らかだと思う。

先月、政府が専門家会議の議事録をつくっていないことがわかり、国会でも問題になった。新聞報道によれば、尾身副座長は議事録をつくっても問題はないと発言。他の専門家からも同様の発言があった。

世論の動向をみた、菅官房長官は、一度は、議事録を作成することを検討したいと、前向きな発言をした。

しかし、結局のところは、1.すでにつくっている議事概要に発言者の名前を載せる、2.速記録をつくる、ということで結論を出してしまった。

議事概要に発言者の名前を載せたとしても、発言のすべてではない以上、政府に都合がいいように加工することができる。また、速記録はつくっても、公開するのは10年後ということであり、ほとんど意味をなさない。

この結論に対して、野党は抵抗しなかったのか。知らぬ間に、結論が出されてしまったような感じがする。

6月14日付、高知新聞は、この結論は、西村担当大臣が専門家会議の脇田隆字座長に相談をしたうえで、脇田座長は尾身副座長と協議をしたと書いている。

私は、ずっと、専門家会議の顔になっている尾身茂氏が副座長にまわされていることを疑問に思っているが、前回「コロナ政局(7)」にも書いたように、政府はこのような場合を想定していたのであろう。国家公務員の身内(国立感染症研究所所長)である脇田氏を座長に据えたことの狙いがここにある。尾身氏だって、座長に言われれば、妥協せざるを得なかったのであろう。

何事もそうだが、ものごとは始める時よりも、終りにする時がむずかしい。コロナの緊急事態宣言だってそうだ。宣言解除のタイミングはだれもが判断しづらい。

政府は専門家の意見を聞いて、判断したと言っている。基本はそうであろう。

しかし、国民からすれば、その専門家の意見を直接聞きたいと思う。本当の大丈夫なのかと。

しかし、最初はあれだけテレビの登場した尾身氏はさっぱり出なくなった。

これは、尾身氏がいやがっているのではなく、政府がその場を与えないからであろう。尾身氏は、話をしたいのだと思う。

宣言を出す場合は、国民の命を守ることが最優先という大義名分があるので、バタバタと進みやすいが、いざ宣言解除となると、いろんな判断がいる。医学的判断だけでなく、経済、生活への影響など。政治家が判断しなければならないところが多く出てくる。

しかし、その判断の根拠の大きな部分を占めるのは医学的見地であることは間違いがないところであろう。

だとすれば、議事録をキチンと残しておく必要があるし、専門家自らが国民に対して説明、意見をいう場面をつくることも大事であろう。

きょう、東京都知事選が告示された。この間の小池都知事の言動、判断を見ていると、自分に都合がいいように、やっていることがアリアリである。

東京アラートとか言って、独自の3つの指標を示した。ちゃんと考えていますよというメッセージとして。

しかし、減少傾向にあった感染者数が再び増加に転じ、3つ指標全てをクリアーできないにもかかわらず、自分の出馬宣言の日に合わせて、アラートを解除した。自分の選挙の道具として、コロナ対策を利用しているのである。

これは、政府も同じである。

専門家会議は、個々の委員の考えはそれぞれあるだろうが、政府の都合がいいように利用されている面があることを、われわれはしっかり見ておく必要がある。

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Author:田中全(ぜん)
高知県四万十市(旧中村市)在住。
幡多と中村が自慢のおんちゃん。
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