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自助・共助・公助

きょう16日、国会で新総理に菅義偉氏が選任された。7年8か月続いた安倍政権がやっと終わったと思ったら、後釜には安倍政権を支えてきた元官房長官の菅氏が座り、安倍政権の継続を看板に掲げているのだから、これでは全く変わり映えしないし、期待もできない。新閣僚の顔ぶれも続投が多い。アベ政治は続く。

菅新総理は3人による自民党総裁選挙(石破、岸田と)において、自分がめざすスローガンとして「自助・共助・公助」を掲げた。

私はこれを見てぞっとした。体に寒気が走った。

「自助・共助・公助」とは、東日本大震災以降、よく使われるようになった防災用語である。

災害はいつやってくるか、わらない。だから、普段から、いざというときは、まず自分で判断してすぐ逃げるなど、自分の命は自分で守る(自助)ようにしなければならない。「津波てんでんこ」という言葉があるように、津波の時は家族が離れていても、それぞれがバラバラに、まずは逃げること。

次に、避難のさいは、隣近所や一緒に住む地域の人々が助け合わなければならない。頼りのなるのは遠い家族より近所の人たち、という言葉もある。日頃から近所の人たちとは仲良くしておくと、いざというとき助け合える。地域にまとまりがあるところは、防災においても力を発揮する。共助=地域の防災力である。

最後が公助である。避難所の運営や救援物資の手配などは、行政に頼らざるを得ない。一番身近なのは市町村であり、次に県や国がかかわってくる。国は国家予算の配分なども決める。

このように「自助・共助・公助」は、いまや防災用語として浸透しているが、この言葉を使うのは主に個人個人の戒めとして、地域の集まりやなどで使われる。いざというときは、行政は頼りにならないので、自分の命はまず自分で守ろうと。これは当然のことである。

しかし、一国の総理がこの言葉を防災対策に限定しない政治スローガンとして使うとなると、意味は全く異なってくる。

国民一人一人の生活は、誰の力も借りず、まず自分で行いなさい(自活)。それが難しい場合は、まわりのみんなと一緒に助けあいましょう。それでもダメな場合は国が助けてあげます。国が面倒を見るのは最後の最後だから、それをわきまえておいてくださいよ。それまでは自己責任ですよ。

私にはこう聞こえる。冷たく突き放した言葉として。

菅新総理も深くかかわったアベノミクスは弱肉強食の政策であった。社会を分断し、強いものはますます強くなり、弱いものは切り捨てられていった。規制を撤廃し、どんどん競わせていく。新自由主義ともいう。安倍政権のもとで、日本の中の貧富に格差は大きく広がった。

私は菅氏の政治家としての感性を疑う。

歴代自民党の政策の基本は自己責任である。歴代の政策がそうである。

しかし、その本音を隠し、いかにも国民みんなのことを平等に考えていますよというふうにカモフラージュし、だましてきたのが、歴代政権である。

それなのに、菅氏はある意味正直に本音をストレートに言っている。それでは反発を買うのではないだろうか。

それとも、私のような受け止めをする者は少数者であろうか。

政治家安倍晋三も相当に強引な政治をやり怖さを感じたが、それでも「おぼっちゃんあがり」の軽さが丸見えであった。

政治家菅義偉には、何を考えているのかわからない不気味さを感じる。

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Author:田中全(ぜん)
高知県四万十市(旧中村市)在住。
幡多と中村が自慢のおんちゃん。
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