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岬めぐり

私が属している四万十市の観光ガイド組織「LOILOIしまんと」(ロイロイは幡多弁でウロウロするという意味)は、結成2年であり、みんな経験が浅い。幡多の観光地としては足摺岬や竜串・見残しがある土佐清水市が先輩である。(四万十川が観光で知られるようになったのは最近のこと。)

そこで、25日、四万十市の7名は土佐清水市の観光ガイドの技を学ぶために視察研修にでかけた。5つのポイント(場所)を案内してもらうことにした。

朝9時、竜串の観光案内所前に集合。

最初は、グラスボートに15分ほど乗り、湾の向いの半島、見残しへ。ガイドは大町さん(女性)。「見残し」とは弘法大師が見残して残念がったといういわれがある。私は竜串までは最近も結構来ているが、見残しへ渡るのは約40年ぶり3度目。

しかし、前夜の雨で海底が濁り、残念ながら売りの一つ、海中のサンゴはよく見えなかった。

船を降り、波打ち際の遊歩道を歩く。竜串、見残しの見どころは奇岩。地殻変動と波の浸食でつくられた自然の造形。見残しは女性的で、網の目のような穴があいた岩があたり一面。夫婦岩、人魚岩、蜘蛛の巣城、鼓岩など。

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コースの半分で引き返し、船で戻る。今度は竜串海岸全コースをぐるりまわる。こちらは男性的で、有名な大竹、小竹など、沖に棒のように突き出した岩が特徴。

ベテランガイドの大町さんは、説明のポイントを心得ている。岩の特徴もおもしろ、おかしく例えを示して、質問を交え、説明してくれる。一方的にはしゃべらないので、聞く側も記憶に残る。ゆっくり、おっとりと。

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次は足摺半島へ。途中、清水の街中の「あしずり食堂」で昼食をとってから、足摺のジョンマン像前で合流。

岬のガイドは森田さん(女性)。展望台からは、地球は丸いことが実感できる。太平洋のパノラマ。私はいつもなら、向かいの絶壁、天狗の鼻にお客さんを連れて行くのだが、森田さんは灯台コースを選んだ。こちらは当分の間、来ていなかったので、よかった。灯台の高さ18m、大正3年開設。ロケット型。

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足摺岬は昭和30年代、田宮虎彦の小説「足摺岬」と映画で有名になった。青年が自殺をするために岬を訪れる物語のため、かつては自殺の名所として有名になった。以前は、灯台付近には「ちょっと待て」の看板が立っていたが、いまは見ない。しかし、飛込みはいまでも時々あるようで、ごく最近も男子大学生が・・・と聞いた。

38番札所金剛福寺→白山洞門(足湯から眺める)へと案内を受ける。

ガイドは男性の浜田さんに替わり、半島の尾根にある唐人駄馬に向かう。スカイラインを登る。ここは3年ぶり2回目。

足摺半島は花崗岩の塊である。花崗岩は軽いので、長い年月をかけ地殻変動や風雨で石が割れ、溶け、地表が水に流されると、地表に浮き上がり顔を見せる。ここらあたりは、その花崗岩の石が集中している。まるで古代人が運んだように。

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道路が通るふもとには縄文人が住んだ跡があるので、巨石群は祭祀のシンボルにされたことであろう。

浜田さんは、地質学をよく勉強されておられる。ブラタモリに来てもらえばぴったりの舞台。

最後は山を下り、臼碆(うすばえ)へ。黒潮が日本で最初の接岸(ぶつかる)岩場として知る人ぞ知るポイント。きょう私が一番行きたかったところ。約40年前に来たことがあるが、絶景ポイントがどこだったのかわからなくなったので。

林を抜け、長い階段を降りると海のすぐそばに竜宮神社がある。その場所が絶景ポイントだった。ああ、ここだったのか。

黒潮が接岸するのは、時間帯、季節によって違うので、この日は残念ながら見えなかった。しかし、午後5時を過ぎていたので、夕暮れ迫る岩場は幻想的なムードを醸し出してくれた。

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浜田さんは、いろんな質問に答えてくれた。やはりガイドがいるといないのでは大違い。自分たちも、きょうの3人のような、喜ばれるガイドにならなければならない。

私は案内してもらった5カ所にはすべて来たことがあったが、ガイドのおかげで、まるでは初めてのところのような新鮮さがあった。

最後は、竜宮神社で7人が一人一人が一日の感想と浜田さんへのお礼を述べてから、駐車場へ引き返し、解散した。

初秋の晴天下、ぜいたくな岬めぐりを満喫させてもらった研修となった。



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Author:田中全(ぜん)
高知県四万十市(旧中村市)在住。
幡多と中村が自慢のおんちゃん。
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