FC2ブログ

正代(しょうだい)

きょう大相撲秋場所で初優勝した関脇正代関の大関昇進が決まった。正代関は熊本県宇土市出身で、熊本県出身力士としては初めての優勝だったそうだ。

熊本県といえば、初代知事(県令)が中村出身の安岡良亮であり、明治9年、神風連の乱で斬られ殉職した。良亮は幸徳秋水の母のいとこであり、その死は秋水の運命に影響を与えたことは有名な話である。私は4年前、熊本市花岡山にある良亮の墓を訪ねた。

また、大方町(現黒潮町)生まれで旧制中村中学を出た作家上林暁は熊本五高に進んでおり、熊本が第二のふるさとと書いている。

正代という四股名は本名(正代直也)だという。めずらしい名前である。

正代という名前で私が一番にひらめくのは正代焼(正岱焼)という焼き物の里。熊本県の最北、福岡県堺の南関町を中心に荒尾市にも窯元がある。10軒くらいか。

焼き物が好きな私は、以前福岡に転勤していた時、何度か訪ねたことがある。高速道路の南関インターを降りてすぐのところである。正代焼という名前は、正代山という名前の山のふもとにあるから、ついたとか。ネットで調べると、正代という人名は熊本県が一番多いというから、正代山に由来するのではないだろうか。

正代焼の特徴は、藁灰、木灰などと長石を混ぜてつくった釉薬(灰釉)を使っていること。主に皿、茶わんなどの生活雑器であり、民芸風のやさしさがある。私は斑唐津に代表されるような灰釉の焼き物が好きである。

正代焼の窯元の一つに瑞穂窯というのがあり、ちょうど初めて訪ねたのが窯出しの日であり、たくさん買った。

その後、東京に戻ってから、銀座を歩いていたら、熊本物産館があって、そこにも正代焼がたくさん置いてあり、なつかしかった思い出がある。

いま大相撲は危機的な状況にあると思う。この秋場所は横綱2人(白鷗、鶴竜)がけがで休場し、横綱不在となった。

大相撲は興行であるから、看板になる横綱がいないと様にならない。横綱の土俵入りを見られないのに、お客さんからお金をとるのははばかられるというものだろう。

しかも、横綱2人の年齢は30代半ばであり、力のピークは過ぎている。だからケガも多い。さらにモンゴル出身ということで、日本人が求める横綱の風格には遠い。これについては批判も多いが、日本人でない以上やむをえないと思う。

相撲協会は営業政策上、日本人の横綱を早くつくりたいのだろうが、期待と言う下駄をはかせて横綱にしたという感じの稀勢の里は重責に耐えられず、簡単に崩壊してしまった。

白鷗、鶴竜の引退は時間の問題であるから、早く次の横綱をつくらなければならない。そのためには、まず大関から育てなければならない。

ということで、最近は大関の粗製乱造である。過去の時代ならば、大関になれないような成績でも、簡単に昇進させている。ここ3年以内では、高安、栃ノ心、貴景勝、朝乃山である。

このうち、高安、栃ノ心はすでに大関を陥落。その前の大関の琴奨菊、照ノ富士もいまは下で相撲をとっている。豪栄道は陥落が決まったので引退した。

そんな中での正代の大関昇進である。

正代はおっとりしていて、顔もアンパンマンのようで、正直、強そうなオーラはない。年齢も大学相撲出身(東京農大)で28歳と決して若くはない。

誰しも大関昇進の時は、それなりの勢いがある。しかし、昇進後は、そんなにうまくはいかない。みんな壁にぶちあたっている。

そんな中、最近にはない大器晩成型の正代は、案外トントンと行くかもしれない。
期待をしてみよう。熊本出身だし。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Author:田中全(ぜん)
高知県四万十市(旧中村市)在住。
幡多と中村が自慢のおんちゃん。
フェイスブック(FB)もしています。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR