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大逆事件を明らかにする兵庫の会

10月31日、神戸において「大逆事件を明らかにする兵庫の会」の立ち上げ集会が開かれ、参加してきた。

大逆事件では、1911年1月18日、24人が死刑判決を受けた。その中の2人、小松丑治と岡林寅松は神戸に住んでいた。2人は高知市出身で、同じ小学校(高知師範付属小学校)の同級生であり、神戸海民病院に勤めていた。

日露戦争時のことで、2人は幸徳秋水の非戦論に共鳴。秋水らが発行していた平民新聞の読書会(神戸平民倶楽部)を開いていた。ただそれだけのことが原因で、事件に連座させられた。2人以外にも取り調べを受けた仲間が多くいた。

2人は翌日恩赦という形で無期懲役に減刑され、その後長崎監獄に送られた。(死刑判決24人のうち12人は無期懲役に減刑された。)以降、1931(昭和6)年の仮出獄まで、21年間、獄中生活を送った。

「兵庫の会」がつくられることになったきっかけは2017年9月、神戸市灘区の「憲法を生かす会・灘」の4人のみなさんが秋水の墓参にみえ、交流をしたこと。その中のお一人、津野公男さんは須崎市出身で、以前から幸徳秋水を顕彰する会の会員であった。

4人が中心になって、2018年4月には、「幸徳秋水を語る神戸のつどい」を開催。5人が講演を行い、私も「現代に生きる幸徳秋水」について話をさせてもらった。会場は今回と同じ神戸学生青年センターで、約80人集まった。

同年10月、第4回大逆事件サミットが和歌山県新宮市で開かれ、神戸のみなさんも参加。その席で、第5回サミットは神戸で開く方向になった。

今年1月24日には秋水墓前祭に10人が参加し、高知市内にある小松、岡林の墓参もした。

神戸の皆さんはその後4回の勉強会を重ね、今年10月17日、神戸サミットを開催すべく準備をしてきたが、新型コロナウイルス感染拡大により、いったん中止を余儀なくされた。

しかしながら、これまで準備や勉強会を進めてきた成果を継続的な組織として活動を続けようということになり、兵庫の会を結成することのなったのだ。会場はコロナのため人数を抑制し約50人集まった。

兵庫の会は大逆事件だけをテーマにしているのではない。平民新聞、平民社の果たした歴史的意義や、当時の権力によって事件がフレームアップされた実態、背景を学ぶことによって現在の政治状況を考える。改憲を阻止し、平和と民主主義、国民の生活を守る糧としていく。そんな規約と活動方針が承認された。代表世話人は津野公男さん(事務局長兼務)、飛田雄一さん、稲村知さんの3人。サミットはコロナの状況を見て来年以降に開催される見込みである。

私は幸徳秋水を顕彰する会を代表して連帯のあいさつをさせてもらった。記念講演は山泉進明治大学名誉教授(大逆事件の真実をあきらかにする会事務局長)による「大逆事件と今後の運動」。

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「戦後の復権・顕彰運動」から「大逆事件100年以降」へ。2010年以降、サミットが継続的に開かれ、各地の運動に新たな広がりがみられるようになり、メディア、出版でも新しい視点で取り上げられるようになった。第1回サミット(2011年、中村)において「大逆事件の犠牲者たちの人権回復を求める全国連絡会議」が結成されたように、今後は、「かわいそうな犠牲者たちを助ける運動」から、「自分たちの大切な人権を守っていく運動」に発展させていかなければならない。~という論旨。

そんな意味では、今まさにおこっている日本学術会議の6人任命拒否問題は、国に逆らう者や思想は許さないという弾圧であり、大逆事件につながるものである。学者研究者の人権にとどまらず、国民一人一人の人権をおびやかすことになるという視点で考え、批判し、行動しなければならないと思う。

会場には高知新聞が取材に来ており、後日記事になった。

兵庫の会
高知新聞 11月3日










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Author:田中全(ぜん)
高知県四万十市(旧中村市)在住。
幡多と中村が自慢のおんちゃん。
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