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竹田城跡

 11月1日、「大逆事件を明らかにする兵庫の会」の結成集会に出席した翌日は「天空の城竹田城跡」を訪ねた。

竹田城跡は前から一度行きたいと思っていたので、いつもなら淡路島を通って帰るのだが、但馬→鳥取→岡山とぐるりと山陰を回って帰ることにした。

大阪市内を午前中に出発し、中国縦貫、舞鶴道、北近畿自動車道を、途中の休憩時間を除けば、スイスイ約2時間で午後1時に和田山に着いた。思ったよりも早い。インターを降りるとすぐに竹田駅があり、駅の前にそびえる山の頂上(標高353メートル)に竹田城跡がある。

山の裏側の麓に「山城の郷」というドライブインを兼ねたような広い駐車場があり、一般の車はそこまで。そこから約40分をかけて歩いた。ちょうど紅葉が見ごろの日曜日で、またGO―TOキャンペーンの影響もあるのであろう、結構な人であった。

つづら折りの道は、頂上まで舗装をされているので、歩きやすいが、険しい山道という感じはしない。伝次郎(わが家のパグ犬)もトランクから出してやると、開放感いっぱいに、グイグイひっぱって先に進む。人間より元気だ。

頂上の手前で500円の入場料を払うと、いよいよ城跡だ。最後の急な石段を登りきると、視界が開けた。高い。足元の下に恐る恐る竹田の城下町が覗ける。JR播但線の線路も。危険なので、先端には近づけないようにロープが張られているが、それでもこわい。

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竹田城は嘉吉元年(1441年)、山名氏によってつくられた。播磨、丹波、但馬の交通上の要所であり、秀吉もおさえ、甥秀長を配置したこともありが、関ヶ原の戦いのあと廃城となり(その時建物は取り壊された?)、幕府の直轄、生野代官所の管理下におかれた、そうだ。。

城跡をぐるり歩いた。天守閣跡に立てば、周りの視界は360度全開。尾根沿いに、直線的に石垣が何段にも重なって組まれているので、「東洋のマチュピチュ」というのもうなずける。(私はマチュピチュに行ったことがないが・・・)

竹田城跡は、向かいの山から撮ったあの雲海に浮かび写真1枚で一躍有名になった。観光客が殺到し、いまに至っている。

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その写真と、実際に天守閣跡に立った印象からいえば、これは戦艦大和だ。太平洋戦争中、宿毛湾沖で走行訓練をしている大和の写真が残っているが、それとそっくり。海に浮かぶ鉄のかたまりだ。宇宙戦艦ヤマトで描かれたあの姿だ。

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一方で、歴史の風雪に耐えた、朽ち果てた古城という雰囲気はない。江戸期を通して廃城だったからであろうか。人や血の匂いがしない。人の痕跡も感じられない。場内には古木もない。池もない。平坦な広い芝生だけで、さながら公園のよう。

同じく、城郭のなくなった山城でも、以前訪ねた大分県の岡城、奈良県の高取城のような、いまにも武士の亡霊が現れそうな、重苦しい気配はない。

あの写真1枚で有名になってから、多くの観光客を受け入れられるように、山道や城内を整備したからであろうか。貴重な歴史的遺構であることには間違いがないけれども、日本人がマチュピチュを訪ねても、地元の古代インカ人のにおいをかぎとることができないように(私は勝手にそう思うのだが)、ここには武士の匂いをかぎとることはできない。

廃城のまま野ざらしにされた江戸300年の間に、その匂いは風化し、消されてしまったのではないか。

ここには一度来たかったので、やっと来れたという満足感と、見たのは古城ではなく、縄文や弥生の発掘遺跡のような城の遺跡であったという、距離感を感じてしまった。

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秋の日はつるべ落とし。山を下りてから、宿は豊岡にとることに決め、車を走らせた。ここも初めての道。

豊岡の手前に八鹿というところがあった。道路標識をみて、ああここが八鹿かと思った。八鹿といえば、1974年、同和問題にかかる八鹿高校事件があったところ。私が大学時代のことで、事件の性格から一般にはほとんど報道をされなかったが、私の印象には強く残っている。

当時は養父郡八鹿町、いまは合併して養父市になっている。竹田城も朝来郡和田山町であったが、いまは朝来市である。合併で貴重な地名が失われていくのはさみしい。

豊岡は4年ぶり。その時も大阪での大逆事件サミットの帰り、天橋立、丹後半島を通っての帰りであった。

夜、ホテルで、大阪都構想の住民投票の開票速報をヒヤヒヤしながら見た。僅差で、今回も反対票が上回った。よかった、よかった。大阪市が守られた。気分よく眠れた。

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Author:田中全(ぜん)
高知県四万十市(旧中村市)在住。
幡多と中村が自慢のおんちゃん。
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