「幡多」のアクセント
公共放送であるNHK天気予報において以前は「高知県西部」とひとくくりに言っていたエリア表現を最近は「幡多」と言ってくれているケースが多くなった。「あした幡多は晴れるでしょう」とか。より具体的な言葉を使ってくれるので、予報がわかりやすくなり、歓迎したい。
しかし、他県出身のアナウンサーのためであろう、幡多という言葉のアクセントやトーンが普段高知県人一般が使うそれと明らかに違うことが多いのには違和感がある。
アクセントやトーンの違いを文字では表現しにくいが、例えば蜘蛛(くも)と雲(くも)、牡蠣(かき)と柿(かき)のように、同じ言葉でも話に方によって全く意味が違ってくる。
古代の古事記、日本書紀の時代には「幡多」はもともと「波多国」であり、「都佐国」と別れていたのだが、のちに「土佐国」として統一されたという歴史がある。今でも幡多弁が土佐弁と違う背景もここらにあるのかもしれない。それだけに、われわれ幡多人は幡多という言葉にこだわりと誇りをもっている。
地名を意味する言葉は、その地元で日常的に使われているアクセント、トーンをもって正確とすべきだと思う。
NHKは幡多という言葉の使い方について正確なアクセント、トーンで使ってほしいと思う。
高知新聞「声ひろば」投稿
2020.11.30
しかし、他県出身のアナウンサーのためであろう、幡多という言葉のアクセントやトーンが普段高知県人一般が使うそれと明らかに違うことが多いのには違和感がある。
アクセントやトーンの違いを文字では表現しにくいが、例えば蜘蛛(くも)と雲(くも)、牡蠣(かき)と柿(かき)のように、同じ言葉でも話に方によって全く意味が違ってくる。
古代の古事記、日本書紀の時代には「幡多」はもともと「波多国」であり、「都佐国」と別れていたのだが、のちに「土佐国」として統一されたという歴史がある。今でも幡多弁が土佐弁と違う背景もここらにあるのかもしれない。それだけに、われわれ幡多人は幡多という言葉にこだわりと誇りをもっている。
地名を意味する言葉は、その地元で日常的に使われているアクセント、トーンをもって正確とすべきだと思う。
NHKは幡多という言葉の使い方について正確なアクセント、トーンで使ってほしいと思う。
高知新聞「声ひろば」投稿
2020.11.30