ラーメンと佐野実

 ラーメンの鬼・佐野実が亡くなった。63歳。

私は、一番好きな食べ物は? と聞かれると、ラーメンと答える。もともと好きだったが、はまったのは福岡での3年間。博多ラーメンに出会ってからだ。

博多ラーメンといえば、ドギドギのとんこつスープに細麺、そして替え玉システムが特徴。中洲で飲んだ帰り、那珂川沿いに並ぶ屋台でラーメンをすすって帰るのが地元の人たちのお決まりコース。屋台によって味が違うし、それぞれファンがついていた。博多港そばの「長浜ラーメン」が老舗格。固めの麺で、いつも替え玉を2ツくらいもらった。

私の一番のお気に入りは福地浜にあった「ふくちゃんラーメン」。豚の頭を使ったスープは、こってり味の極致。スープ鍋から豚の顔が、にょきっと 浮かび上がったのがカウンター越しに見えたときには、さすがにすするのに度胸がいった。

福岡の次は、札幌へ。
ここでは弾力性のある縮れ麺の札幌ラーメンを楽しませてもらった。札幌といえば味噌が有名だが、私はいつも醤油ラーメン。スープは薄味だが、これもまたよし。

一方、四国は同じ麺でも、うどん文化。高知県には残念ながら、うならせるラーメンがない。そこで、いま、はやりのご当地ラーメンを開発しようと、四万十市は佐野実さんに指導を頼んだ。

佐野さんは、以前高知県に来られた時、「ぶしゅかん」(特産の酢ミカン)を「発見」。これがラーメンのスープに合うことから、ご自分の店で「つけ麺」のタレとして使ってくれていた。また、本市の「チームぶしゅかん」とコラボで、昨年秋、明星食品から「四万十ぶしゅかん」抽出オイル付きカップめん「塩らぁ麺」を発売した。

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そうした縁で、四万十市雇用創造促進協議会では、地元女性グループが名物(特産品)として開発中のご当地ラーメン「四万十美女と野獣ラーメン」への指導を求めた。昨年10月、佐野さんを迎え、市民も交え、試食会を開いた。

「野獣」とはイノシシやシカのこと。獣害で困っている、ケモノを駆除して料理に使えば両得。この試食会を兼ねた、商品開発セミナーについては、先にこのブログにも書いた。
http://hatanakamura.blog.fc2.com/blog-entry-11.html

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いま思えば、あの時、佐野さんの顔色はよくなかった。テレビの毒舌イメージとは違い、やさしいアドバイスだった。その頃から、体調を崩されていたのであろう。多臓器不全で亡くなられたと、報道されている。

しんどい体で、わざわざこちらまでおいでおただいたことに、あらためて感謝申し上げるとともに、ご冥福を祈ります。

佐野さん、ありがとうございました。
四万十のご当地ラーメン、きっとつくりあげます。


<四万十市雇用創造促進協議会> 
http://www.shimanto-koyo.com/

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プロフィール

Author:田中全(ぜん)
高知県四万十市(旧中村市)在住。
幡多と中村が自慢のおんちゃん。

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